悲報!ワクチンと超過死亡は関係ないとわかってしまった
「コロナワクチンが日本の死亡を増やしているか」について、疫学の立場から検証を行った。当欄でも何度か述べた通り、国別の散布図を示すようなエコロジカル研究での相関係数を根拠に、ワクチン接種率が高い国では超過死亡が多いという主張2)そのものが、研究デザインとしてエビデンスが低いということは、既に論説として示している。
もう1つの観点として、散布図の軸の「超過死亡」が、「ワクチンによる超過死亡」という文脈で、どの国も同じように解釈できるかという問題を指摘した。たとえば、ブルガリアはワクチンも超過死亡も少ない国として扱われているが、ブルガリアの超過死亡の少なさの原因は、「コロナ大流行による世界第2位の死亡」の後に反動として現れた過少死亡と見るほうが自然であり、ワクチン接種率の低さを無前提に結びつけるのは危険だ。
もう1つの観点として、散布図の軸の「超過死亡」が、「ワクチンによる超過死亡」という文脈で、どの国も同じように解釈できるかという問題を指摘した。たとえば、ブルガリアはワクチンも超過死亡も少ない国として扱われているが、ブルガリアの超過死亡の少なさの原因は、「コロナ大流行による世界第2位の死亡」の後に反動として現れた過少死亡と見るほうが自然であり、ワクチン接種率の低さを無前提に結びつけるのは危険だ。