081 / ̄ ̄ ̄ ̄\ ( 人___ ) |ミ/ ー ー ) (6 :(_ _):) ノ|/∴ノ 3 :ノ、 / \____.ノヽ これが、公開された被害男性の似顔絵である。安羅木は、とっさに目をそむける。殺害した場面と、死体遺棄をしたシーンを想起し、思わずコーヒーを吐き出しそうになった。日刊‘ゲンダイジン’に、さらに次のくだりがある。...... 匿名さん2012/08/14 21:19
082 「埼玉県条例の規定により、3年に一度の水質検査が実施されてきた関係上、事件現場のマンホールも、3年に一度開閉されるのみであった。しかし、昨年から、近隣住民より、‘あのマンホールから異臭がする’’飼い犬がマンホール付近を通ると執拗に吠える’との情報が大野原駐在所に複数よせられていた。」 匿名さん2012/08/14 21:20
083 「そこで秩父東警察署の署員がマンホール蓋を開けたところ、白骨化した遺体がみつかったものである。」.......「腐乱の進み具合は尋常ではなく、マンホール内から取り出そうとした際に、動体と首がちぎれてしまうほどであったという。」 安羅木に急なめまいが襲う。彼は、立ち上がり、急ぎトイレへと駆けこんだ。便器内に少し前に食した物をおう吐する。『警察に自首しようか?』『いや、芙美江のためにここまで来たんだ。あと少しの辛抱だ。』 匿名さん2012/08/14 21:20
084 『次はあの女さえ始末すれば』『いやいやそれはいけない』芙美江の笑顔が浮かぶ。『ぉ、お、オェーッ!』安羅木は、おう吐を繰り返していた。そして、目から涙が溢れ号泣した。・・・・・・・(続きは次回) 匿名さん2012/08/14 21:21
086 【小説】「愛の蹉跌」=第9回= 澄み切った青空のもと、近くに険山脈が連なる小さな町。秩父東警察署はこの町の中心部に位置する。2階の刑事1係に大野原で発見された白骨腐乱死体、通称‘マンホール事件’の捜査本部がおかれている。警察の始業時刻は朝8時半だが、主任刑事の高原雅浩(警部)は、今朝6時に登庁。鑑識係及び埼玉県警科学捜査研が作成した報告資料、被害男性の粘土復元を施した骸骨写真とにらめっこする。 匿名さん2012/08/19 02:48
087 頭蓋骨の損傷具合から、被害男性は、頭部を殴打されたことが判明。これが致命傷となったと思われる。しかし、殺人事件とは未だ公表できないでいる。また、遺体発見現場及びその周辺の写真、さらに、埼玉全域、群馬、山梨、長野、そして東京から秩父への侵入経路を電子地図でくまなく調査する。しかしである...被害男性の似顔絵を全国にマスコミ報道させてから既に1か月。有力情報が全くない。もちろん、全国の失踪行方不明者リストとも照合した。 匿名さん2012/08/19 02:49
088 しかし手がかりがないのである。‘これは一体なぜなのか?’....捜査本部詰の捜査員らは想定外の難局に直面し、途方に暮れ始めていた。ベテラン刑事(デカ)の高原は、被害男性像について、1つの推測をたてていた。・・・「被害者は、暴力団関係者。あるいは何らかの犯罪に手を染めていたウラ街道の人物ではないか?」・・・アウトローの場合、内輪もめなどで、組織に殺害され闇に葬られるケースは珍しくない。仮に家族がいても、家庭崩壊などで、 匿名さん2012/08/19 02:49
089 家族に関心をもたれず忘れ去られてしまっていることが多いものだ。結果、情報提供はまず期待できないで終わる。・・・ 他方、別の可能性として、被害者が韓国人や中国人等である。この可能性もあるだろう。.......1981年(昭和56年)の始めから春頃にかけて新宿歌舞伎町のラブホテルで3名の女性が相次いで絞殺されるという痛ましい事件があった(通称‘新宿ラブホテル連続殺人事件’)。それぞれ別のホテルで事件は起きた。そして、ラブホテル従業員の目撃証言から、 匿名さん2012/08/19 02:49
090 3名の女性とチェックインしたのは、いずれもスーツを着たサラリーマン風の中高年男。同一犯の可能性が極めて高い。しかし、残念ながら犯人は特定されず事件は迷宮入りしてしまう。とっくの昔に公訴時効を迎え、捜査は打ち切られてしまった。捜査にあたった警視庁と新宿警察署は、なぜ犯人を検挙できなかったのか?...その理由の1つとして、3名の被害女性のうち、1名の身元が最後の最後まで判明しなかったことにある。この1名は全裸死体で発見され、 匿名さん2012/08/19 02:50