梅毒が42年ぶりに大流行の兆し
性感染症のひとつである「梅毒」が大流行している。2016年度の報告数はすでに4077件(11月27日現在)で、4165件だった1974年以来、42年ぶりに4千件を超えた。政府統計などによると、1950年代には最大12万の患者がいたが、報告数が1万1755件だった67年以降、減少傾向にあった。しかし2010年以降、急激に患者が増加。小流行期だった1987年(2928件)をあっという間に超えた。性行為(オーラルセックスやアナルセックスも含む)で感染する梅毒。厚労省によると、全身の発疹やリンパ節が腫れるなどの症状があり、放置すると脳や心臓などに重大な合併症が生じることがあるという。
