101 裁判冒頭、廷吏が告げた。 「本日、加藤智大被告の出廷はありませ ん」 7月2日、東京高裁102号法廷で行なわれ た加藤智大被告の控訴審第二回公判――。 証言台に立つ遺族らは、口々に怒りを 露わにした。 「反省の一かけらもないと思う」「いい かげん、逃げるのはやめてください」 靉孥2014/11/03 03:49
105 この言葉を受け止めるべき男はこの場 にはおらず、法廷には遺族たちの虚しき 思いだけが漂っていた。被告はなに故に 、無辜の人々を次々に殺 傷したの か。加藤被告が獄中で記した『解』と題された手記はこんな懺悔の言葉 から始まる。 〈2008年6月8日、私は東京・秋葉原で17 名の方を殺 傷しました。直接被害にあわ せた方やご遺族をはじめ、その関係者の 皆様には本当に申し訳なく思っています 。その刑事責任は逃れられるものではな いと考えますし、逃れるつもりもありま せん〉 靉孥2014/11/03 03:53
107 そして事件の全容を明かすことこそ、 被害者や多くの関係者への償いに繋がる として、「今回、改めて全てを説明しよ うと、この本を書くことにしました」。実際、この手記には、公判では明らか にされなかった事件詳細と加藤被告の内 面が述べられている。 靉孥2014/11/03 03:58