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巨人は9日、G球場で秋季練習をスタート。今秋テーマに若手強化を掲げた高橋由伸監督(42)は、みやざきフェニックス・リーグに参加中のホープたちに「当然やってもらわないと」と期待し、“抜き打ち視察”も示唆。この日の同リーグ開幕戦(対阪神・サンマリン宮崎)では、重信慎之介外野手(24)が3盗塁、岡本和真内野手(21)が2安打と早速、持ち味を発揮した。
一塁からリードを取った重信は、わずかなスキを見逃さなかった。初回無死一塁。2番・吉川尚が能見のフォークを空振りし、捕手が体で低めのボールを止める間に、二塁へと滑り込んだ。「ただ漠然とスタートするのではなくて、配球を読んで走ることを心掛けました」と胸を張った。
1軍クラスも出場した阪神相手に2安打3盗塁。初回先頭で能見の初球を左前安打にすると、7回1死では岩貞から二塁内野安打。出塁した3度全てで二盗を決めた。今季は1軍フル帯同も打率1割5分7厘。俊足を生かす機会を自らつくるためにも、打力の向上が必要だ。「求められているところだと思う」と強い自覚で臨んでいる。
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そして、負けじと力を発揮したのは岡本だ。4回2死一、二塁。能見の低めへの変化球をすくい上げ右翼フェンス直撃の先制打を放つと、6回1死では岩貞の直球を中前安打。「この期間に1軍の投手を経験できることはめったにない。打ててよかった」と振り返った。
今季は左翼が主だったが、今秋はサードに再転向。この日は「4番・三塁」で先発出場。実戦では昨年オフのプエルトリコでのウィンターリーグ以来となる三塁守備だったが、2回に原口の投手後方へのゴロを軽快にさばくなど、そつなくこなした。それでも「神経を使うので疲れました。久々なので距離感とかに苦労しました。たまたまこなせただけ」と気を引き締めた。
今季は、若手が定位置を勝ち取れず、チームは4位。由伸監督がG球場からハッパをかけたように、来季のV奪回に若手の台頭は欠かせない。重信が「結果を出さなければいけない」と話せば、岡本も「結果を求めて頑張ります」と覚悟を口にした。指揮官が望む存在となるため、南国での日々を無駄にしない。
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それで来シーズンはまた別のポジションを守らるのだから哀れだなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
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巨人・岡本和真内野手(21)が10日、みやざきフェニックス・リーグのオリックス戦(天福)に「4番・三塁」でスタメン出場。バックスクリーン直撃弾を含む3安打1打点と爆発し、打撃面での成長を見せつけた。宮崎での計3試合では打率5割と絶好調。OB・王貞治氏の一本足打法を参考にした重心の置き方で、安打を量産する。来季は勝負の4年目。三塁の定位置を奪い取る覚悟だ。
衝撃音を2度、球場に響かせた。1―1で迎えた4回1死。岡本は、吉田凌の内角低めのシュートを、腕をたたみながらすくい上げた。快音を残して一直線に伸びた打球は、中堅122メートルの天福球場のバックスクリーンに大きな音を立ててぶち当たった。一時は勝ち越しとなるソロ弾だ。「(感触は)良かったかな。バックスクリーンなので、なかなか打てるもんじゃない」。驚弾に、打った本人も満足そうにうなずいた。
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特大アーチのみにとどまらない。2回先頭には左翼線二塁打で好機をつくり、山本の犠飛で先制のホームを踏んだ。7回先頭では中前打を放ち、残り三塁打でサイクル安打となる3安打1打点。これで、7日のファーム選手権から数え、宮崎での3試合は12打数6安打、2本塁打、3打点とバットの勢いが止まらない。
打席での感触も良くなった。「コースに逆らわず、対応して打てている。凡打も内容が良くなっている」。ここ3試合の打球方向は左3、中5、右3と満遍なく広角に打ち分けている。
進化の手本にしているのは、チーム宿舎の部屋にあるレジェンドの姿だ。宿舎の青島グランドホテルには、王貞治氏の一本足打法の写真が飾られている。そのフォームは、真っすぐではなく投手寄りに斜めに立ち、重心を前に傾けている。内田2軍監督は「岡本にも言っているが、これが理想の形。頭が突っ込まず、下半身の重心を前に置くことで投球に入っていける。今、チームでは一番、それができている。速い陸上選手のスタート、強い力士の立ち合いみたいに、しっかりとボールに向かっている」と成長ぶりにうなずいた。
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フェニックス・リーグ開幕から再転向した三塁の守備も「リズムは長年やってきたので、迷うことはない」と2度の守備機会を難なくこなし、アウトを取った。来季は経験豊かな村田、マギーらとの定位置争いに殴り込み、勝つのみだ。南国で攻守ともに充実のスタートを切ったが「上(1軍)で打たないとダメなので」と岡本。4年目の開花しか、頭にない。
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師匠の“男・村田”に感謝の一発―。巨人・岡本和真内野手(21)が14日、みやざきフェニックス・リーグのオリックス戦(サンマリン宮崎)に「4番・三塁」でスタメン出場。4回1死には左翼席中段にソロアーチをたたき込み、13日に戦力外通告を受け、チームを去ることになった村田修一内野手(36)へ惜別の一撃を放った。オフには自主トレをともにするなど、後継者として目をかけてくれた大先輩との別離。中軸を担い、三塁の後継者になることが最高の恩返しだ。
決意を示すかのように、宮崎の夜空に特大の放物線を描いた。0―0の4回1死。岡本が初球、吉田一の内角高め直球を腕をたたんでフルスイングした。完璧に捉えた白球は快音を響かせ、左翼席中段に着弾する。フェニックス・リーグ5試合目にして2本目のソロを放ち、先制点を奪った。
「完璧でした。1球で仕留めることがテーマだったので、この感覚を大事にしたい」。6回にも右前打を放ち、マルチ安打の活躍。同リーグで20打数10安打の打率5割と安打を量産する。4年目となる来季のブレイクへ、打棒が止まらない。
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休養日だった前日13日の夕方。宮崎市内の宿舎にいた岡本はネットニュースで、村田の戦力外を知った。衝撃の一報に心がうずいた。「やっぱり、さみしい。ずっと憧れで目標の方。同じ三塁で、いろいろ教えて下さったり、声を掛けてくれたので」。そして、決意を新たにした。「教わったことを無駄にしないで頑張ります。その分、僕ら若手が何とかしないといけない」
感謝しかない。巨人の三塁を担う大砲候補として14年ドラフト1位で入団した岡本は、15歳上の村田からレギュラーを脅かす存在であるにもかかわらず、薫陶を受けた。16年1月にはグアム自主トレに呼んでもらうなど、師弟関係を築いた。「分からないことがあれば、修さんがいろいろと教えてくれました」。シーズン中も、岡本が1軍に昇格すると、村田が相手投手の特徴などをアドバイスするのは、よく見る光景だった。
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今季の巨人ラストゲームとなった、3日のヤクルト戦(神宮)でもそうだった。この日、出場選手登録された岡本は、試合前練習でティー打撃を村田に見てもらった。「いいじゃん! 後は気持ちだけだな!」。1軍では出場15試合にとどまり、不完全燃焼だったが、先輩の言葉を胸に刻んで打席に立つと、4回2死には左前打を放った。後は気持ちだけ―。その一言が、耳にこびりついて離れない。
今季は2軍でも守備は左翼が中心だったが、今秋のフェニックス・リーグから三塁に再転向した。同じ時期、これまで中軸と三塁を担った背番号25がチームを去る。後釜として期待がかかるが「誰がいても、いなくなっても、やるべきことをやるだけです」と岡本。三塁の定位置争いにはマギーらもそびえ、競争は激しい。それでも来季、巨人のホットコーナーを支えた“男”の後継者になるため、この秋は鍛錬に全力を注ぐ覚悟だ。
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巨人の高橋由伸監督(42)が15日、秋季キャンプで岡本和真内野手(21)に3ポジションを練習させる方針を示した。1軍レベルの打撃を備えることがレギュラーへの条件とした上で、「三塁、一塁、左翼、できるところは全部やらせる。打てれば、どこで使うか考える」と構想を明かした。
フェニックス・リーグでは5試合で打率5割、2本塁打と好調。「内野は野球観が磨かれ、打撃にも生きる」という内田2軍監督の考えから期間限定で三塁に専念しているが、守備位置に選択肢が増せば、おのずと出場機会は広がる。「あいつの場合、打つことが先決。一番は1軍で打てるようになること」と由伸監督。村田の退団で空いた三塁だけでなく、3ポジションで幅広く起用の可能性を探るためにも、まずは1軍で通用する打撃を身につけることを求めた。
この日は中日戦(清武第2)が雨天中止。室内練習場で打撃、守備練習に取り組んだ岡本は「守れる位置が増えれば、それだけチャンスがあるということ。上(1軍)で打たないと意味がないので、しっかり力をつけたいです」と足元を見つめた。
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