009 バットを放り投げる前に跳びはねていた。一塁ベースを蹴った坂本は、追いかけてきたナインの歓喜のシャワーを全身に受けた。「コーラくさいので、クリーニング屋さんにしっかりと取ってもらいたいです。サヨナラの時にしかできないので」と手荒い祝福を堪能。今季2度目のサヨナラ打を放ったヒーローのユニホームは、ビショビショになっていた。 1学年下の菅野が捕手の小林と呼吸を合わせて、9回1失点。その裏の1死満塁で呉昇桓の初球に食らいつき、左中間へライナーを飛ばした。「年下のバッテリーが魂を込めていい投球をしていたので何とか勝ちをつけてあげたいと強い気持ちで積極的にいきました」。4試合連続ヒット、3試合連続打点となる劇打で後輩コンビを男にした。 初回、3回は得点圏で打席に立ったが凡退。ヒーローインタビューでは「ことごとくチャンスに打てず、菅野のお父さんとお母さんが『しっかり打って』という顔で見ていたので、最後に打てて良かったです」とおどけた。観戦した菅野の両親にも白星を届けた。 匿名さん2015/08/21 10:33
010 この日、夏の甲子園が神奈川・東海大相模の優勝で幕を閉じた。大会期間中、坂本は時間の合間に試合をチェック。中でも注目していたのは、早実のスーパー1年生・清宮幸太郎だった。 7月26日。夜のニュースで、甲子園出場を決めた東海大菅生戦の打席を初めて見て「(1年夏からの活躍は)ありえないですよ。めちゃくちゃすごいこと」。さらに「今は、人よりパワーがあるから詰まっても打球が落ちたりしているものが、周りの力が追いついてきた時にどうなるかですよね」と今後を楽しみにしていた。 シーズンは残り30試合。1試合も落とせない、甲子園のような明日無き戦いを勝ち抜く。「阪神に3タテを食らわしたので、全員で一つになって優勝しかないと思って頑張ります」。伝統の一戦で力の差を見せつけ、リーグ4連覇への勢いを加速させた。 匿名さん2015/08/21 10:42
014 初回1死二塁、3回1死三塁と2度のチャンスで凡退。2試合連続の無安打に終わった。「どちらか1回、特に(3回の走者が)サードのところは何とか打ちたかった」 匿名さん2015/08/27 04:07
018 巨人は連夜の完封負けでついに貯金0。11残塁の拙攻で好投ポレダを見殺しにした。7回にけん制死した坂本は走塁ミスを猛省した。 0―0の7回1死、坂本は四球で出塁。しかし、久古に完全に逆を突かれ、一塁ベースはるか手前でけん制で刺された。攻撃が終わってもしばらくベンチから立ち上がず「ああいうミスをしていたら勝てない」と痛恨の場面を振り返った。 流れを失うと8回に2点を失い5連敗。打線は11残塁と決定打を欠く拙攻だった。 匿名さん2015/08/27 23:32