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【ペン専用】SUPERNOVA(旧 超新星)★62
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ほどほどに
980
>>950
違法の仲間のブスり◯にも塩だよね、違法の仲間もロクなのいないの?
981
>>980
違法だよ?
いるわけないw
リナクもますみに劣らないデブス
好きだよとか無理やり言わせてるからwww
982
>>980
り○にははいはいってあしらってるのは見た事ある。あれだけ顔近づけてたらYも嫌だと思う
983
984
沖縄返還を機として日米安保条約を廃棄、自主防衛に踏み切れという意見が日本の政界の一部にある。これは好ましいことではないので、だめ押しをしておかなければならない。
― 日本の防衛体制は、軍国主義復活につながってはならないが、かといってアメリカと共同防衛もできないような弱いものであってはアジアの安全上、面白くない。若干の防衛力増強が必要である。その観点から中曽根長官の第四次防衛整備計画案に注文をつけるべきだ。
というのがレアード訪日の意図だった。こんど中曽根がワシントンに出かけるのは、それに対する回答であった。
「自主防衛力を主、日米安保を従とする。そうするために四次防を実施し、安保を継続する」
というのが中曽根の方針だった。そのような話を……その日、中曽根は川島、船田に伝えた。
党長老としては二人とも、この中曽根構想に異存はなかった。
そんな会話をかわしたあとで、三人は、佐藤四選問題に入った。川島は、淡々とした口調で中曽根に説明した。
中曽根は、なんの躊躇もなく「四選に原則として賛成ですな」と、答えた。
985
沖縄返還を機として日米安保条約を廃棄、自主防衛に踏み切れという意見が日本の政界の一部にある。これは好ましいことではないので、だめ押しをしておかなければならない。
― 日本の防衛体制は、軍国主義復活につながってはならないが、かといってアメリカと共同防衛もできないような弱いものであってはアジアの安全上、面白くない。若干の防衛力増強が必要である。その観点から中曽根長官の第四次防衛整備計画案に注文をつけるべきだ。
というのがレアード訪日の意図だった。こんど中曽根がワシントンに出かけるのは、それに対する回答であった。
「自主防衛力を主、日米安保を従とする。そうするために四次防を実施し、安保を継続する」
というのが中曽根の方針だった。そのような話を……その日、中曽根は川島、船田に伝えた。
党長老としては二人とも、この中曽根構想に異存はなかった。
そんな会話をかわしたあとで、三人は、佐藤四選問題に入った。川島は、淡々とした口調で中曽根に説明した。
中曽根は、なんの躊躇もなく「四選に原則として賛成ですな」と、答えた。
986
「なにしろ、沖縄復帰の準備、また日米防衛関係の整備といろいろある。それらは佐藤首相みずからの手で行なうのが筋と思います」
川島も、船田も、中曽根の賛成を得たことに、満足げであった。
川島はうなずいたあと
「が、君の渡米中に、ことは運ばせてもらうよ」といった。
「副総裁たるぼくと、議長の船田君と、二人の連名でだね、園田直、村上勇、石井光次郎君たち、もちろん君の派にも招請状を出す。代表者が集まったところで、中間派は一致団結、佐藤首相の四選を支持すると決めるつもりだ。それをもって、佐藤君に『四選に出なさい』とすすめにいく……」
川島の運びは、あくまで要領よく、スピーディであった。
その面いっぱいに、笑みをみなぎらせながら、川島副総裁は中間派の意向を佐藤首相に伝えた。
「中間派の川島正次郎、石井光次郎、船田中、村上勇、中曽根康弘、園田直六派が、代表者会議をひらいて、佐藤首相が四選に出馬するならば、これを支持することに意見の一致をみた……」
というのが、川島の報告であった。
佐藤首相は、わが意を得たといった表情で、それを聞いていた。川島は、報告したあとで、ことさら念を押すようにいい添えた。
987
「なにしろ、沖縄復帰の準備、また日米防衛関係の整備といろいろある。それらは佐藤首相みずからの手で行なうのが筋と思います」
川島も、船田も、中曽根の賛成を得たことに、満足げであった。
川島はうなずいたあと
「が、君の渡米中に、ことは運ばせてもらうよ」といった。
「副総裁たるぼくと、議長の船田君と、二人の連名でだね、園田直、村上勇、石井光次郎君たち、もちろん君の派にも招請状を出す。代表者が集まったところで、中間派は一致団結、佐藤首相の四選を支持すると決めるつもりだ。それをもって、佐藤君に『四選に出なさい』とすすめにいく……」
川島の運びは、あくまで要領よく、スピーディであった。
その面いっぱいに、笑みをみなぎらせながら、川島副総裁は中間派の意向を佐藤首相に伝えた。
「中間派の川島正次郎、石井光次郎、船田中、村上勇、中曽根康弘、園田直六派が、代表者会議をひらいて、佐藤首相が四選に出馬するならば、これを支持することに意見の一致をみた……」
というのが、川島の報告であった。
佐藤首相は、わが意を得たといった表情で、それを聞いていた。川島は、報告したあとで、ことさら念を押すようにいい添えた。
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「ということは、中間派そろって、総理の四選出馬を要請するということです」
佐藤はまた、おうようにうなずいた。その場の返事として
「その気持ちは有り難い。政局の将来を考えて、いずれ私も、なんらかの決心をする」といった。
だが、その態度、語調のすみずみにまで― 四選出馬の要請を受けよう。
という意思が、強く出ていた。
― これで福田政権の実現を阻止できる。
川島としては所期の目的をとげたわけである。傍にいた保利は
― 福田政権の実現は、さらに先に延びてしまった。川島にしてやられた。
とにがい思いであった。
川島は笑顔で総理大臣室をあとにした。待ちうけていた記者団が川島を取り巻いた。
「副総裁の四選進言……総理はなんといいました?」
「オーケーと答えましたか?」
やつぎばやな質問を川島は笑顔で受けとめた。
「総理大臣というものはね、こと進退については、そんなにやすっぽく、イエス、ノーはいわんよ」
川島は、とぼけた語調で
「ことに、イエスの場合はね」といった。
川島は玄関から車に乗り込みながら
― 明日の各紙朝刊は、佐藤四選決意……と書く。既定の事実になる。
にんまりと笑った。
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「ということは、中間派そろって、総理の四選出馬を要請するということです」
佐藤はまた、おうようにうなずいた。その場の返事として
「その気持ちは有り難い。政局の将来を考えて、いずれ私も、なんらかの決心をする」といった。
だが、その態度、語調のすみずみにまで― 四選出馬の要請を受けよう。
という意思が、強く出ていた。
― これで福田政権の実現を阻止できる。
川島としては所期の目的をとげたわけである。傍にいた保利は
― 福田政権の実現は、さらに先に延びてしまった。川島にしてやられた。
とにがい思いであった。
川島は笑顔で総理大臣室をあとにした。待ちうけていた記者団が川島を取り巻いた。
「副総裁の四選進言……総理はなんといいました?」
「オーケーと答えましたか?」
やつぎばやな質問を川島は笑顔で受けとめた。
「総理大臣というものはね、こと進退については、そんなにやすっぽく、イエス、ノーはいわんよ」
川島は、とぼけた語調で
「ことに、イエスの場合はね」といった。
川島は玄関から車に乗り込みながら
― 明日の各紙朝刊は、佐藤四選決意……と書く。既定の事実になる。
にんまりと笑った。
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