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アウディ(総合)

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レクサスなんかより数段高いわバーカ(笑)

636

腹を突き出し、両手を広げ、ジャケットをはだけた。
顔も局部も、もちろん隠さない。

シャッターを切った瞬間、冷たい夜風が坊主頭を撫でた。
――「これが俺だ」

数分後、掲示板にその写真が投稿された。
レスが止まらない。

「腹出すぎww」
「また雑煮豚きた!」
「TTの前でやるセンスだけは認める」
「ここまでやると逆に尊敬」

彼は画面を見つめながら、心臓が高鳴るのを感じた。
嘲笑も罵倒も、もう怖くなかった。
むしろ必要だった。

――「次はもっとやる」

彼は決意する。
掲示板で名を残すために。
孤独な四畳半から世界へ繋がるために。

部屋の隅には、まだ新品の花火や使われていないガスバーナーが眠っている。
彼の頭には、次の“舞台”のイメージがもう浮かんでいた。

夜の闇に、コーラの炭酸がまたシュッと弾ける。
それは拍手のように響いていた。

637

つまんね

638

テメーらとのネットの繋がり笑なんていらねーよボケ
車板から去れや糞ガキ
テメーらと話す事なんてこっちはねーんだよ

639

>>618
この車のコアなところはなんだ?
それを台無しにするクソ重いホイールとクソみたいな扁平率のタイヤ、なぜそこを派手にしないと気が済まないミラーのメッキに黒だから映えるグリルをわざわざ派手にしちゃうこのセンス!!wwwた

どうだぁアウディだぞ?って主張がまずダサいのよw
サードパーティ製のパーツをゴテゴテ付けるのは小物のキチガイがタトゥーしまくってるのと同じなんだぞ?
めちゃくちゃいい女も男もくだらん飾りはしないのと同じだ。

ダセェダセェwww

640

『コーラとアウディとホスラブの男』

夜のワンルーム。
築45年のアパートの壁は薄く、隣の部屋のテレビの音が漏れてくる。そこに座り込むのは、坊主頭にメガネをかけた太った中年。腕には光沢の鈍いブレスレット、指にはサイズの合わないリングが三つ、ジャラついた音を立てている。
テーブルには転がったコーラの1.5リットルボトルが二本、さらに三本目が半分ほど残っている。
冷蔵庫を開ければ、ずらりと並ぶのは酒ではなくコーラばかりだ。元アル中だった男にとって、それは「禁酒の証」でもあり「新しい依存」でもあった。
スマホの画面をスクロールする指は落ち着かない。
ホスラブのスレッドを何時間も睨み、誰かに噛みついては「会って直接話そうや」「喧嘩上等だべ」と九官鳥のように繰り返す。もちろん、実際に会ったことなど一度もない。
机の上には「ブランド物」と称してネットで買った財布やベルトが並んでいる。
直営店で買った証拠などない。真贋も不明。だが男は「GUCCIだぞ?」「本物だぞ?」と掲示板に写真を貼り、自慢する。レスが返ってこなければ、自らスレを上げては再び貼る。

641

窓の外には錆びたカブのチョッパーが放置されている。
一時は自慢げに乗っていたが、飽きて手放し、今は中古のアウディTTを「俺の愛車」と語る。車検代に悲鳴を上げ、修理代に首を傾げても、「アウディに乗ってる俺は違う」と信じてやまない。

ふとスマホに通知。
「豚の雑煮の人www」
そう呼ばれるたびに、彼の胸はチクリと痛む。
正月に一度だけアップした写真――豚肉と餅の入った雑煮を笑われ続け、未だにネタにされているのだ。

男は、コーラを一口、また一口と喉に流し込みながら、レスを打つ。
「お前ら雑魚どもより俺の方が上だから」
「会って話せや腰抜け」

薄暗い部屋に、炭酸の弾ける音とキーボードを叩く音が響き渡る。
その生活が、何年も、何年も続いていた。

642

『コーラとアウディとホスラブの男』 第二話

朝。
目覚ましもかけていないのに、男はホスラブの書き込みが気になり目を覚ます。
ホスラブのスレッドは夜中のうちに伸びており、そこにはお決まりのレスが並んでいた。

「また豚の雑煮の人だw」
「コーラで糖尿なるぞw」
「TTの維持費払えるのかよ貧乏人」

男の眉間に深いシワが寄る。
ベッドから転がり出るようにして机の前に座ると、半分残ったコーラを一気に飲み干し、口を泡だらけにしながらレスを打ち始める。

「お前ら雑魚どもより現実で勝ってるからw」
「会って話せや、場所指定しろや」
「逃げるな腰抜け」

彼の定型文のような挑発は、今やスレの住人にとって“BGM”のようなものだった。誰も本気で受け取らない。
だが男は、自分が“効かせている”と信じて疑わない。

643

昼。
アウディTTに乗ってスーパーへ向かう。
築45年のアパート近くの駐車場に、不自然に浮いているその車は、近所の目を引いている。だが中身は、汗で黄ばんだTシャツに伸びきったジャージ姿のままだ。

スーパーのレジで、1.5リットルのコーラを3本カゴに入れる。
隣の若いカップルがひそひそと笑うのが聞こえる。
「全部コーラだよ…」
「やばくない?」

男は聞こえないふりをして、財布を取り出す。
ネットで買ったGUCCIのロゴが光る。
だがレジ係の高校生は目もくれない。

夜。
再びホスラブ。
「豚の雑煮また湧いたw」
「今日もコーラ買ってきただろw」

心臓がバクバクする。
悔しさにまみれながらも、指は止まらない。
「明日お前らと会うから場所指定しろや!」
「口だけか?雑魚」

644

――翌日。
本当に指定された場所に行ったのは、彼一人だけだった。*実際にはビビって行ってない笑
家でで汗をかきながらスマホを握りしめ、何度もスレをリロードする。
しかし、誰も現れない。

「逃げたな……腰抜けが」
そう呟きながら、彼は自分に勝利を刻み込む。
コーラの炭酸で膨れた腹を抱え、アウディのエンジンをかける。

その瞬間、また通知音。
「しげちぃ爺さん、マジで行ったんかwwww」
「写メうpしろwww」

スマホを見つめる彼の顔は、暗い夜に溶けていった。

645

『コーラとアウディとホスラブの男』 第三話
午前10時。
アウディTTの助手席には、また新しいコーラのボトルが転がっている。
彼はシートベルトを締めながら、エンジンをかける。目的地は「心療内科」

元アル中で、酒を絶ってからすでに数年。
しかし代わりにコーラが生活の中心になり、医者からは「糖分を減らしましょう」と何度も指導を受けていた。
だが、病院の待合室に座る彼の手には、今日もコーラがある。

「〇〇○さーん」
看護師に呼ばれると、彼はゆっくり立ち上がり、診察室へ入る。

医師は淡々と尋ねる。
「最近はどうですか?お酒は?」
「飲んでません。酒はやめました」
「コーラは?」
「…まあ、ちょっと」

医師はため息をつき、パソコンに何かを打ち込む。
「糖尿の数値が出てます。このままだとインスリン治療も考えないといけませんよ」
「え…」
男の顔が一瞬固まる。
だが、次の瞬間には無理に笑い、
「でも酒飲むよりマシですよね?」と開き直った。

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