826 早いという言葉が何のことを言っているのか俺にはさっぱりわからなかった。 だが、旦那さんがそういった後、Bは崩れ落ちるようにして泣き出したんだ。 声にならない泣き声だった。俺とAは、傍で立ち尽くすだけで何もできなかった。 俺達の異様な雰囲気を感じ取ったのか、タクシーの窓を開けて中から運転手が話しかけてきた。 「お客さんたち大丈夫ですか?」 俺達3人は何も答えられない。 Bに限っては道路に伏せて泣いてる始末だ。 すると旦那さんが運転手に向かってこう言った。 旦「あぁ、すまんね。呼び出しておいて申し訳ないんだが、こいつらはここで降ろしてもらえるか?」 運転手は 「え?でも・・」 と言って俺達を交互に見た。 その場を無視して旦那さんはBに話しかける。 旦「俺がなんでおめぇらを追いかけてきたかわかるか? 事の発端を知る人がいる。その人のとこに連れてってやる。 もう話はしてある。すぐ来いとのことだ。 時間がねぇ。俺を信じろ」 匿名さん2018/06/13 23:493