377 20世紀初頭、10万頭が生息していたといわれるトラは、現在約4,500頭前後にまで減少しました。トラはかつては、毛皮やトロフィー(動物の頭部を剥製にした壁飾り)、大物撃ち(大型の動物を狙ったスポーツ・ハンティング)を目的とした狩猟の犠牲になり、現在は、漢方薬の材料にすることを目的とした密猟と、大規模な生息環境の破壊に脅かされています。 匿名さん2024/02/12 07:51
378 1970年代にインドで行なわれた トラの保護活動「オペレーション・タイガー」は、WWFが手がけた初めての大型プロジェクトでした。 その後、WWFは保護区の設立や生態調査など、トラの各生息国において、さまざまな活動を展開。違法な野生生物取引に関する調査や監視活動、自然保護区の整備やレンジャーの育成、各国政府による保護政策への支援などに取り組んできました。 これらの活動はいずれも、トラだけでなく、トラがすむ地域の自然や、他の野生動植物を保全する取り組みとして行なわれ、多くの成果をあげています。 匿名さん2024/02/12 07:52
379 しかし、トラの密猟や密輸は絶えることなく起きており、生息環境の破壊も続いています。 WWFは現在も、世界各地で、トラを絶滅から救うと同時に、生態系の頂点に立つこの動物の保護を通じて、その生息地の自然環境を広く保全する取り組みを行なっています。 匿名さん2024/02/12 07:52
380 トラは現存するネコ科では最大の動物で、かつてはアジアに広く分布していました。現在の生息域は、中国北部やロシアなどの亜寒帯、インドやベトナム、マレーシア、インドネシアなどの熱帯から亜熱帯に及びます。また、生息環境も密林や湿地、マングローブ、サバンナや標高3,000m以上の高山まで、地域によってさまざまで、多様な環境に適応しています。 すむ地域によって、体の大きさや体毛の長さなどに違いがみられますが、生息環境の相違によるものと考えられます。 匿名さん2024/02/12 07:53
381 トラは、チーターやライオンと異なり、草原のような視界の開けた場所で見られることは滅多にありません。熱帯林、北方林、背丈の高い草むらなど見通しの悪い場所に多く生息しています。トラの縞模様は、茂みなどに身を隠す際、体の輪郭をぼやかす効果があるといわれています。 しかし、トラの生態は今も多くが謎に包まれています。特に、東南アジアの熱帯林に生息するトラなどは、調査が非常に難しいため、個体数を含め、不明な点は少なくありません。今後の保護活動を推進してゆくためにも、トラの生態や分布域、個体数の調査は、継続して行なっていく必要があります。 匿名さん2024/02/12 07:53
382 トラは、母親と子どもは共に生活をしますが、基本的には単独生活を送る動物と考えられています。オスとメスはともに縄張りを持ちますが、行動圏は大きく異なります。オスはとりわけ広く、しばしば複数のメスの行動圏と重なる行動圏を持ちます。メスは、獲物となる生物の量の多い所を中心に比較的狭い範囲で縄張りを持ち行動します。これは、母親が子どもを養うために、定期的に子どものところへ戻る必要があるからです。それに対し、オスの行動圏はメスの3〜4倍、亜種によってはそれ以上の広さを持つといわれています。これはオスにとって、メスに接近することが大きな目的の一つであるためと考えられています。 匿名さん2024/02/12 07:54
383 トラは3〜4年で成獣になります。繁殖期は、ロシアのような北方では冬、インドでは雨季明けに訪れますが、インドネシアなどの熱帯では一年中繁殖します。妊娠期間は約100日。1回の出産で産まれる子どもは3〜4頭で、体重は約1kgです。子育てはメスが行い、オスが直接携わることはないとされています。生後4〜8週間たつと、子どもは、母親について歩けるようになります。授乳期間は3〜6カ月で、生後1年半ほどの間は、子どもは母親から食べ物を与えられ、育てられます。その後、子どもは母親の縄張りを離れ、次第に自分の行動圏を確保するために独立していきます。 匿名さん2024/02/12 07:54
384 トラは単独で狩りをし、獲物がくるのを待ち伏せするよりも、積極的に探し回ることの方が多いようです。一晩の狩りで10〜20kmを歩くことが普通ですが、狩りの成功率は低く、10回に一回くらいしか獲物を倒せません。 トラは長距離走ることが得意ではなく、狙った獲物の位置を突き止めると、茂みを利用しながら、獲物に20m近くまで接近します。獲物との距離が十分縮まったところでトラは突然獲物に向かって跳び出し、特に発達している前あしと肩の筋肉、そしてするどいかぎ爪を使い、獲物をしっかりと押さえ込みます。 トラの美しい縞模様は、獲物に忍び寄ったり草などに潜んで待ち伏せするときに体の輪郭をぼやかす効果があるといわれています。 匿名さん2024/02/12 07:55
385 トラは、小動物から、大型動物まで、地域に生息するあらゆる動物を捕食します。メス1頭の場合、8日に一回程度の割合で大型動物の狩りに成功すれば足りるとされています。大型動物を捕らえた場合、トラは獲物の周辺にとどまり、骨と皮になるまで時間をかけて食べつづけます。 匿名さん2024/02/12 07:55
386 トラには、いくつかの亜種が知られています。亜種とは、種に準じた生物学上の分類です。同じ生物種でも、生息する地域や環境によって、身体的な特徴などに違いが出る場合、亜種という形で分類します。 匿名さん2024/02/12 07:55