367 漢字では「天道虫」と書き、太陽へ向かって飛んでいくことから、「太陽神の天道」が由来とされ、縁起のいい虫とされます。英語では「Ladybirds」と呼ばれ、聖母マリアの鳥を意味します。さまざまな由来や言い伝えなどから、世界各国で「幸せを運ぶ虫」として親しまれているテントウムシですが、農作物の害虫として嫌われている面もあります。他国から侵入してきた移入種として注目される種もいれば、生物的防除のため人為的に導入されたテントウムシもいます。 匿名さん2024/02/05 19:55
368 テントウムシ科の特徴はいくつかありますが、触角は短く先端が棍棒状であることは、特に触角の長いハムシ科と対比され、ほかの甲虫と見分けるポイントの1つです。また、腹部第1節にある腿節線と呼ばれる弧状の顕著な隆起線は、テントウムシ科のみに現れる形質で、科の指標となるだけでなく、種の分類にも使われる特徴です。 匿名さん2024/02/05 19:55
369 テントウムシの食性は、大きく肉食性・菌食性・草食性に分けられます。 肉食性のテントウムシは、アブラムシ類やカイガラムシ類、キジラミ類を含む半翅目や、鱗翅目・甲虫目の幼虫、ダニ類などを捕食することが知られています。餌がない場合は、同じテントウムシ科の幼虫や蛹などを食べてしまいます。 菌食性のキイロテントウは主にうどんこ病菌を食べることが知られ、草食性のニジュウヤホシテントウは、ジャガイモやナスなどの葉を食べます。 匿名さん2024/02/05 19:56
370 日本で見られるテントウムシは、ほとんどが年に2化※以上し、成虫で越冬するものが多く、夏季に休眠するものも知られています。 このような生活史は、餌となる生物の発生にも大きく関係し、肉食性のテントウムシでは、餌となるアブラムシ類やカイガラムシ類が発生する春と秋に繁殖するよう適応していると言われています。もちろん気温や日長も関係し、冬季でも暖かい日は活動するテントウムシが見られます。 匿名さん2024/02/05 19:57
371 例えばナミテントウは、4〜5月ごろに越冬明けの個体が活動を再開し、交尾・産卵し、6月ごろには成虫になります。この成虫は高温の期間である夏は休眠(越夏)し、9月ごろから再び活動し、交尾・産卵を経て、新成虫が10〜11月にかけて誕生します。冬季はそのまま成虫で越冬します。 基本的にテントウムシは昼行性ですが、メツブテントウ族では夜間に活動する種も知られています。 匿名さん2024/02/05 19:57
372 テントウムシを見つけるには、まず「餌の有無」が重要です。「去年はこの木にたくさんいたのに、今年はいないなぁ」なんてことがよくあります。 マツに依存するアブラムシ類やカイガラムシ類を捕食するテントウムシはマツで見られ、アザミの葉を食べるテントウムシはアザミの葉上で見られます。まずはテントウムシの生態をよく知ることが、見つけ方のポイントの1つとなります。 匿名さん2024/02/05 19:58
373 昆虫が食べる植物のことを食草(しょくそう)と呼びます。木であれば食樹と呼び分ける必要がありそうですが、「食草」とひとくくりにされることも少なくありません。種によってある程度決まった食草を選ぶ仲間と、葉っぱなら選ばず食べてしまう仲間がいます。見つけたイモムシ・毛虫の食草を調べるには、昆虫図鑑の種ごとの解説に書かれている「食草」の項を読むか、見つけた場所に生えている植物を調べるとよいでしょう。 匿名さん2024/02/05 19:59
374 毛虫の中にはその毛に毒をもち、さわるとかぶれなどの症状を起こすものがいます。特にチャドクガやイラガは街路樹や公園に植わっている植物についていることが多く、症状も重いので注意が必要です。 一方、無毒の毛虫もたくさんいて、手にのせても基本的には問題ありません。肌の弱い人やチョウや蛾にアレルギー反応を起こす体質の人などは、かぶれたりチクチクとした刺激を感じたりすることがあるので注意が必要です。 匿名さん2024/02/05 19:59
375 イモムシや毛虫の楽しみ方の醍醐味は飼育といえます。是非飼ってみてください。 成虫になるまで育てないと名前がわからないことがあります。旺盛な食欲で葉をたいらげていく姿は、一日中眺めていてもいいというほど癒やされます。 飼育の基本はケースの中に新鮮な食草を欠かさないということと、蛹にさせるための環境作りです。イモムシ・毛虫は大きく分けて、枝や葉の裏に蛹を作るタイプと、土に潜って蛹になるタイプがあります。後者はケースの底に湿らせたティッシュをふんわりと敷いておけば、その中に潜って蛹化に成功することが多いです。 飼育技術についてはまた別の機会にくわしく記事にしたいと思います。 匿名さん2024/02/05 20:00