278 なぜ今まで気がつかなかったのであろう?佐山治が岡野芙美江を指名し始め、以後、週2〜3回も来店するようになった。実は、その前にこんなことがあった。・・・(安羅木)「本日も有難うございました佐山様。」 安羅木は、上がり部屋で佐山に冷茶を差し出した。が、佐山は、無反応で姫アルバムを手に芙美江の写真をじっと見つめている。真剣な面持ちであった。(安羅木)「ああ、当店不動のナンバー1弥生ですよ。佐山様は、巨乳グラマー体型の子がお好みですよね?弥生はスリムです。 匿名さん2012/10/21 09:26
279 ネットには顔出ししていません。綺麗な子です。」(佐山治)「そんなことは、どーでもええんや。次回からこいつに入るわ!ずっとこいつを指名するわ。ええな?」 佐山が芙美江を指名し始めたきっかけ。これが不自然だったのだ。芙美江は佐山の顔を知っている。27年前の刑事裁判のおり、傍聴席から彼を見たからだ。だが、逆に、佐山は芙美江を知らないであろう。仮に27年前に被告人席にいた佐山が芙美江を見たとしても、27年前というと、芙美江は当時8歳である。今の芙美江に気付くはずはない。 匿名さん2012/10/21 09:27
280 なのに、佐山の「あの時」の目は、何かが違った。佐山治のキモく細い目。まるで何か獲物を見つけたような、何かをたくらんでいるような真剣な眼差しであった。さらに、佐山治の腐乱白骨死体が見つかった後も、警察が芙美江を捜査対象にした形跡がないのだ。これは一体なぜなのか?そう、‘疑念’が安羅木の脳裏に再来した瞬間であった。なにより、自分が逮捕された当日、彼女は電話に出なかったし、それからも自分に連絡してきもしない。なぜなのか? 匿名さん2012/10/21 09:27
281 今回再び襲来した‘疑念’は、容易に消えそうはない。マグマの如く沸々と安羅木の脳裏に浮かんでは消えた。・・・その頃、大崎刑事は?・・・4階の資料室に入り、佐山治が起こした殺人事件の公判記録の続きを読んでいた。27年も前の事件である。が、いつの時代であっても、事件の悲惨さや遺族の悲しみに変わりはない。大崎自身、これまで数多くの犯罪被害者や遺族達と会い、彼らの悲痛な叫びを何度も聞いてきた。彼らの地獄の苦しみも嫌というほど見てきたのだ。 匿名さん2012/10/21 09:27
282 当時少女だった岡野芙美江。事件後、しばらくして父親も他界。可哀想だった。安羅木が惚れこみ、心から愛した岡野芙美江。どんな女だろ?お、エンペラーから押収した書類があるな。在籍姫達の身分証明書コピーを綴じてあるファイル...あ、あった。大崎は、そのファイルを開ける。ファイルには姫の顔写真付き身分証明署コピーと、入店時に姫が提出した誓約書がセットとしてファイリングしてある。おお、あった、あった。 匿名さん2012/10/21 09:28