128 『ああ!マロンさん!ご無沙汰しています。あれ?このマンションにお住いなのですか?』(小松佳子)「いや、違うのよ。あ、そう、私ね、いま鶯谷にいるのよ。安羅木さん、遊びにきてー」 佳子は、安羅木に名刺を差し出した。それをみた彼は、驚愕し顔面が蒼白になる。〜鶯谷デリバリーヘルス 美乱妻 店長 小松マロン〜 なんと、西田美幸が在籍していた鶯谷デリ店ではないか!(小松佳子)「どうしたの?安羅木さん・・・・・」(安羅木)『や、や、いや何でもありません。すいません。 匿名さん2012/09/08 01:08
129 へぇ、鶯谷デリの店長さんですか。ママさん?ですか?』(小松佳子)「うん。一応ね。経営者よ。」(安羅木)『へー社長さんかあ。すごいですね。』(小松佳子)「ぜんぜん。暇で大変なのよ。あ、実はね、うちの店の子が行方不明なのよ。」(安羅木)『・・・・・・・・・・』(小松佳子)「ずっと連絡がなくてね。携帯も通じないし。どうしちゃったのかと心配で。それでね、マンション管理人さんに連絡して、部屋に入ってもらってるのよ。」「警察にもさっき連絡したわ。あっ!きたきた!」 匿名さん2012/09/08 01:09
130 吉原交番の警察官だろうか、自転車で2名の巡査がマンション前に到着した。・・・・・・(巡査)「いつ頃から連絡がとれなくなりましたか?」・・・・・・ (安羅木)『じ、じゃ、マロンさん。僕、休憩中なもんで。これで失礼します。姫、早く見つかるといいですね。』(小松佳子)「ありがとう。それじゃ。お互い頑張りましょうね。」 安羅木は、花園通りを越えた先にある小さな公園のベンチに腰かける。そして、岡野芙美江(エンペラー元NO1姫)に連絡する。安羅木は、秩父白骨死体が佐山治だと警察は察知したこと、 匿名さん2012/09/08 01:09
131 そして、安羅木をゆすっていた西田美幸の死体も、もうすぐ発見され身元が割れるであろうこと。しかし、安羅木の一連の犯行とバレる可能性は低いであろうこと。堰から吹き出る滝水のごとく矢継ぎ早に芙美江に伝えた。涙が溢れる安羅木に気付いたのであろう、芙美江が語りかける。(芙美江)「ごめんね本当に。私のために辛い思いをさせてしまって。」(安羅木)『いや、いいんだよ。』(芙美江)「私ね、富山に来て母のことを思い出してね。母の生前の楽しい思い出をたくさん。もう十分です。」 匿名さん2012/09/08 01:09
132 (安羅木)『えっ?どういうこと?』(芙美江)「もし、警察があなたの犯行だと察知したときは、一緒に死にましょう。ね?」(安羅木)『・・・・・・・・・・・』 (芙美江)「あなたと一緒にこの世を去る。思い残すことなんて何もないわ。」 孤独な2人に通じ合う愛のひと時であった。・・・・・・・その翌日。東京湾に浮かぶ平和島。ここは、東京の物流「動脈」というべき一大備蓄拠点である。数多くの倉庫会社、物流会社が密集する。大手商社‘住菱商事’グループの‘住菱商冷蔵’の物流センターも平和島の一角にある。 匿名さん2012/09/08 01:10
133 物流センター内で、現場スタッフ達が忙しく貨物の仕分け作業に追われていた。上空は、至近の羽田空港に着陸する旅客機の轟音が絶え間なく響きわたる。耳栓をしないと、耳がやられてしまう。現場を仕切る責任者が、若い男に大声で指示を出す。「今日は忙しいぞ!福岡と沖縄からのがもうすぐ羽田に着く。それもあるからなあ!あ、そうそう、修理に出してた業務用冷蔵庫が隅っこにあるだろ?あれ、フォークリフトでこっちに持って来い!」「分かりました!」 匿名さん2012/09/08 01:10
134 若い男は、フォークリフトに乗り、物流センター端へと急ぐ。広大な物流センター敷地内。フォークリストで移動に10分弱かかった。「よし、これだな。」 若い男は、業務用冷蔵庫に近付く。ん?扉が開いている。なぜだ?若い男は、冷蔵庫の扉を開いた。と、次の瞬間、大きな物体が若い男に覆いかぶさる形で冷蔵庫内から崩落した。それは、女性の全裸死体であった。「あ、あっあ〜ヒェっ!!!!!!」ショックのあまり若い男は、その場でしりもちをつく。・・・・・・・・・(続きは次回) 匿名さん2012/09/08 01:10
135 【小説】「愛の蹉跌」=第14回= 平和島で発見された女性の全裸死体。所轄の品川湾岸警察署が捜査本部を設置した。捜査員及び鑑識が現場及びその周辺から収集した物品の解析を進めるとともに、物流センター付近の関係者らに聞き込みを行う。捜査の指揮を執るのは、大崎努(警部)刑事だ。被害女性の遺体解剖の結果、被害者は、目と鼻、さらに胸部に整形手術を施したこと、さらに精神安定剤を日常的に服用していたことが判明している。 匿名さん2012/09/08 15:54
136 すでに、行方不明者リストと照合を行っている最中だ。大崎刑事が着目したのは、遺体発見現場から10メートルほどのフェンス下で発見された小さな紙片だ。フェンスの扉鍵は破損していた。おそらく犯人は、このフェンス扉から物流センター内に侵入。業務用冷蔵庫に遺体を隠匿したに違いない。遺体は死後2週間ほど経過している。小さな紙片・・・・。これは何だろうか?先日の雨により皺になっているが、解析は可能だ。もし、犯人が履いていた靴裏に付着していたものだとしたら? 匿名さん2012/09/08 15:55
137 それが、剥がれて現場に残された。もし、これが犯人のものだとすると、犯人の指紋が付着しているかも知れない......。1.5センチ四方ほどの小さな紙片である。が、指紋の一部でも採取できれば、現在は、指紋全体を割り出すこと。これが可能なのだ。捜査現場においても、最近の技術革命は目ざましいものがある。「この紙片の解析。あと、指紋採取を鑑識に頼んでくれ。至急でお願いしますとね。」大崎は、部下に指示を出した。・・・・・・その頃、埼玉秩父の秩父東警察署。・・・・・ 匿名さん2012/09/08 15:55