387 人に憑(つ)く人間霊のうち、生きた人の霊。これに対し死霊は、死者の霊が憑くことをいう。憑き物現象の憑依(ひょうい)霊の一種。 ある人が、友人などに対し、ねたみ、そねみ、恨み、憎しみなどの激しい感情をもっていると、その人の霊は肉体から遊離して相手に取り憑いて苦しめ、ときには殺すこともできると考えられていた。『源氏物語』で、六条の御息所(みやすどころ)の生霊が葵(あおい)の上の臨月の衰弱につけこんで苦しめた話は有名である。『今昔(こんじゃく)物語』にも、離縁した妻の生霊が普通の姿をして深夜に前夫の家を訪れ、戸が締まっているのに、すきまから入り込み、前夫を取り殺した話がみえている。取り憑かれた側では、祈祷師(きとうし)などに頼んで、呪法(じゅほう)でこれを落とそうとする。しかし、ある症状を生霊の憑いたためだと判断するのも、ほかならぬ祈祷師であったから、憑き物現象の盛行と呪者の存在とは、互いに相関、共存の形をとることが多い。 オキニ。会いたい。。 匿名さん2021/09/23 00:441