梅毒の感染者数は今年10月下旬に1万人を突破し、過去最大となっている。爆発的感染の要因として、まっさきにやり玉にあげられるのは性風俗産業の従事者だ。

　梅毒患者の増加が注目されている。NHKが先日配信したウェブの特集記事では、性風俗店で増加するNS（ノースキン、「避妊具無し」の意）が一因だと取り上げられていた。コロナで経営が苦しくなった店側が過剰なサービスを女性に強いているという主旨で、表現をふくめ、“公共放送”にしてはなかなか踏み込んだなという印象を受けた（NHK首都圏ナビWEBレポート「梅毒の感染者急増 なぜ？　症状は？　女性は特に注意 妊娠に影響も」11月4日掲載）。それだけ世の関心が高いということなのだろう。

　国立感染症研究所の「男女の梅毒患者の4割は、それぞれ風俗店の利用者、風俗店の従事者」というデータもある。

　では、当事者の見解はどうか。実際に梅毒に感染したという女性に話を聞いた。

■ある日、身体に「バラ疹」が……
　今回、取材に応じたのは、この道13年のベテラン、36歳のミウ（仮名）だ。いわゆるピンサロで働く風俗嬢で、いまは神奈川県の厚木にいる

>>591
厚木のどこよ？