鯨の淀ちゃん処理費調査勧告へ…大阪市監査委員、不要支出の疑い
昨年1月に大阪湾に迷い込んだクジラの死骸処理費が大阪市の試算の2倍以上に膨らんだ問題で市監査委員が契約の詳細を調査するよう横山英幸市長に勧告する方針を固めたことがわかった。
「淀ちゃん」と呼ばれたクジラは昨年1月13日、淀川河口付近で死んでいるのが確認され、市大阪港湾局は市内の海運会社に死骸の海洋投棄を依頼。同社は死骸を積み込んだ土砂運搬船を別の船で引っ張り紀伊水道沖に投下した。処理費について、同局は同年3月初めに3774万円と試算したが、同社との交渉を経て8063万円に引き上げ、それに近い8019万円を支払った。市監査委員は、今年2月に市民グループからの住民監査請求を受け経緯を調査、処理費のうち曳船えいせん作業費などについて、不要な支出の疑いがある事がわかったという。
市監査委員は、同局で契約を担当する経営改革課長が昨年3月、市の試算額を積算根拠なく8000万円に引き上げるよう局長ら幹部にメールで進言していたことも確認。同局からは金額の積算根拠を示す資料は提出されず、8000万円ありきで交渉されてきた疑いがあると判断、横山市長に対し第三者機関等で調べる事を26日にも勧告する見通し。
「淀ちゃん」と呼ばれたクジラは昨年1月13日、淀川河口付近で死んでいるのが確認され、市大阪港湾局は市内の海運会社に死骸の海洋投棄を依頼。同社は死骸を積み込んだ土砂運搬船を別の船で引っ張り紀伊水道沖に投下した。処理費について、同局は同年3月初めに3774万円と試算したが、同社との交渉を経て8063万円に引き上げ、それに近い8019万円を支払った。市監査委員は、今年2月に市民グループからの住民監査請求を受け経緯を調査、処理費のうち曳船えいせん作業費などについて、不要な支出の疑いがある事がわかったという。
市監査委員は、同局で契約を担当する経営改革課長が昨年3月、市の試算額を積算根拠なく8000万円に引き上げるよう局長ら幹部にメールで進言していたことも確認。同局からは金額の積算根拠を示す資料は提出されず、8000万円ありきで交渉されてきた疑いがあると判断、横山市長に対し第三者機関等で調べる事を26日にも勧告する見通し。