杉田水脈議員に賠償命令 「いいね」で伊藤詩織氏の名誉毀損で
ツイッター上の中傷投稿25件に「いいね」を押されて名誉感情を傷つけられたとして、ジャーナリストの伊藤詩織氏が杉田水脈・自民党衆院議員(現・総務政務官)に220万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が20日、東京高裁(石井浩裁判長)であった。判決は請求を退けた一審判決を変更し、杉田氏に55万円の支払いを命じた。
杉田議員は2018年6〜7月、ツイッター上で「枕営業の失敗」「ハニートラップ」「売名行為」などと伊藤氏を中傷した第三者の投稿計25件に「いいね」を押した。
訴訟で伊藤氏側は、衆院議員で多数のフォロワーがいる杉田議員の影響力は大きく、多くの中傷投稿に「いいね」を押したことは名誉感情の侵害になると主張した。
だが今年3月の一審・東京地裁判決は、ツイッター上の「いいね」について「必ずしも内容への好意的・肯定的な感情を示すものではない」と指摘。ブックマークなどの目的で使われることもあり、「感情の対象や程度は特定できず、非常に抽象的、多義的な表現行為にとどまる」として伊藤氏の請求を棄却していた。
杉田議員は2018年6〜7月、ツイッター上で「枕営業の失敗」「ハニートラップ」「売名行為」などと伊藤氏を中傷した第三者の投稿計25件に「いいね」を押した。
訴訟で伊藤氏側は、衆院議員で多数のフォロワーがいる杉田議員の影響力は大きく、多くの中傷投稿に「いいね」を押したことは名誉感情の侵害になると主張した。
だが今年3月の一審・東京地裁判決は、ツイッター上の「いいね」について「必ずしも内容への好意的・肯定的な感情を示すものではない」と指摘。ブックマークなどの目的で使われることもあり、「感情の対象や程度は特定できず、非常に抽象的、多義的な表現行為にとどまる」として伊藤氏の請求を棄却していた。