008 子どもが幼い頃に両親が離婚したり親が不在になるなど、心身に負担のかかる環境で育つことで愛着関係が形成されにくくなり、愛着障害を発症するリスクが高くなります。 これらの要因が複合的に作用することにより、愛着障害が発症するとされていますが、実際には複数の要因が絡み合っていることが多く、原因の特定が難しい場合が多いです。 匿名さん2024/10/07 11:48
009 医学的な愛着障害の診断基準は子どもが対象とされており、5歳以前に発症するといわれています。しかし、実際には「自分は愛着障害ではないか」と悩んでいる大人は少なくありません。 大人の愛着障害と子どもの愛着障害には、いくつかの違いがあります。 この章では「子どもの愛着障害の特徴と大人の愛着障害の特徴」の違いをそれぞれ解説します。 匿名さん2024/10/07 11:48
010 子どもの愛着障害の特徴 子どもの愛着障害は、児童期に安定的な愛着関係を築くことができなかった場合に発生することが多いです。 個人差はありますが、子どもの愛着障害の特徴として以下のような特徴が挙げられます。 匿名さん2024/10/07 11:49
011 行動が問題的 愛着障害の子どもは、問題的な行動を示すことがあります。これは、感情の調節が難しいため、相手に対して攻撃的になったり、自己防衛のために逃げ出したりすることがあるためです。 具体的には髪の毛を抜く・爪を噛むなどの自傷行為や、他人に危害を加える他害行為などです。 感情の調節が難しい 愛着障害の子どもは、感情の調節が難しいことがあります。 これは、保護者や他の大人との相互作用が不十分であったため、愛着を形成できずに感情が自律的に発生するためです。 匿名さん2024/10/07 11:50
012 信頼関係を築くことが難しい 愛着障害の子どもは、保護者や他の大人に対して信頼関係を築けないことがあります。 これは保護者が不在だったり、虐待を受けたりした経験があるためです。理由もなく嘘をつく、大人を試すような行動も見受けられます。 また、しっかりと食事や睡眠がとれない等、基本的な生活習慣を身につけることが難しく、風邪をひきやすいといったことも特徴のひとつです。 さらに、後述する「反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)」と「脱抑制性型対人交流障害」のどちらに当てはまるかによって特徴が異なります。 匿名さん2024/10/07 11:50
013 反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害) 反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)は、子どもが適切な愛着を形成できなかったり、既に形成された愛着が破壊されたりすることによって発生する障害です。 個人差がありますが、反応性アタッチメント障害の主な特徴は以下のようになります。 匿名さん2024/10/07 11:51
014 社会的無関心 社会的な関係を築くことができない傾向があります。他人に無関心であったり、他人を必要以上に警戒し過ぎてしまい、交流をしない場面もみられるでしょう。 社会的交流があまりないという点は、自閉スペクトラム症(ASD)と似ているため、判断が難しいといわれています。 感情の鈍麻 喜びや悲しみを表現しないなど、感情の表出が少ない傾向があります。 また、他人からの声かけに対しても反応が乏しく、無反応であることが多いです。 適応性が低い 新しい環境に適応することが難しい傾向があります。必要な社会的スキルや行動の柔軟性が欠如していることが原因です。 周囲に対して無関心で、まわりを気にせず一人でもくもくと遊ぶなどの行動がみられます。 他にも「自己評価が低く人の言葉に傷つきやすい」「落ち込みやすい」なども特徴のひとつです。 匿名さん2024/10/07 11:52
015 脱抑制型対人交流愛着障害 脱抑制型対人交流愛着障害は愛着関係の形成に問題を抱えており、他人との関係が深まるにつれ、過剰に依存的になる特徴があります。 以下に、脱抑制型対人交流愛着障害の子どもに見られる一般的な特徴をいくつか挙げてみました。 匿名さん2024/10/07 11:52
016 他人への過度の接近 他人への接近を積極的に求めます。そのため、知らない人に対しても必要以上に親密な態度をとることがあるでしょう。 こういった特徴は、ADHD(注意欠如・多動性障害)との区別が難しいといわれています。 自分勝手な行動 過剰に自分勝手な行動をとることがあります。自分の欲求を優先し、他人に配慮することができません。 そのため友達を傷つけたり、協調性のない行動をとったりすることがあります。 暴力的かつ衝動的な行動 脱抑制型対人交流愛着障害の子どもは、暴力的な行動をとることがあります。 例えば友達や家族に対して暴力を振るったり、物を投げたりする等です。 他にも「落ち着きがなく、行動が大袈裟」「謝罪ができず、嘘をつく」なども特徴としてみられます。 匿名さん2024/10/07 11:53
017 大人の愛着障害の特徴 大人の愛着障害は幼少期に愛着関係が十分に形成されなかったことが原因で、大人になっても人との間に信頼や親密さを築くことが難しい状態のことを指します。 この状態では自己否定や孤独感、寂しさなどの感情が強く現れることがあります。 大人の愛着障害においての特徴を「対人関係」「情緒面」「アイデンティティの問題」に分けて解説します。 匿名さん2024/10/07 11:53