011 行動が問題的 愛着障害の子どもは、問題的な行動を示すことがあります。これは、感情の調節が難しいため、相手に対して攻撃的になったり、自己防衛のために逃げ出したりすることがあるためです。 具体的には髪の毛を抜く・爪を噛むなどの自傷行為や、他人に危害を加える他害行為などです。 感情の調節が難しい 愛着障害の子どもは、感情の調節が難しいことがあります。 これは、保護者や他の大人との相互作用が不十分であったため、愛着を形成できずに感情が自律的に発生するためです。 匿名さん2024/10/07 11:50
012 信頼関係を築くことが難しい 愛着障害の子どもは、保護者や他の大人に対して信頼関係を築けないことがあります。 これは保護者が不在だったり、虐待を受けたりした経験があるためです。理由もなく嘘をつく、大人を試すような行動も見受けられます。 また、しっかりと食事や睡眠がとれない等、基本的な生活習慣を身につけることが難しく、風邪をひきやすいといったことも特徴のひとつです。 さらに、後述する「反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)」と「脱抑制性型対人交流障害」のどちらに当てはまるかによって特徴が異なります。 匿名さん2024/10/07 11:50
013 反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害) 反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)は、子どもが適切な愛着を形成できなかったり、既に形成された愛着が破壊されたりすることによって発生する障害です。 個人差がありますが、反応性アタッチメント障害の主な特徴は以下のようになります。 匿名さん2024/10/07 11:51
014 社会的無関心 社会的な関係を築くことができない傾向があります。他人に無関心であったり、他人を必要以上に警戒し過ぎてしまい、交流をしない場面もみられるでしょう。 社会的交流があまりないという点は、自閉スペクトラム症(ASD)と似ているため、判断が難しいといわれています。 感情の鈍麻 喜びや悲しみを表現しないなど、感情の表出が少ない傾向があります。 また、他人からの声かけに対しても反応が乏しく、無反応であることが多いです。 適応性が低い 新しい環境に適応することが難しい傾向があります。必要な社会的スキルや行動の柔軟性が欠如していることが原因です。 周囲に対して無関心で、まわりを気にせず一人でもくもくと遊ぶなどの行動がみられます。 他にも「自己評価が低く人の言葉に傷つきやすい」「落ち込みやすい」なども特徴のひとつです。 匿名さん2024/10/07 11:52
015 脱抑制型対人交流愛着障害 脱抑制型対人交流愛着障害は愛着関係の形成に問題を抱えており、他人との関係が深まるにつれ、過剰に依存的になる特徴があります。 以下に、脱抑制型対人交流愛着障害の子どもに見られる一般的な特徴をいくつか挙げてみました。 匿名さん2024/10/07 11:52
016 他人への過度の接近 他人への接近を積極的に求めます。そのため、知らない人に対しても必要以上に親密な態度をとることがあるでしょう。 こういった特徴は、ADHD(注意欠如・多動性障害)との区別が難しいといわれています。 自分勝手な行動 過剰に自分勝手な行動をとることがあります。自分の欲求を優先し、他人に配慮することができません。 そのため友達を傷つけたり、協調性のない行動をとったりすることがあります。 暴力的かつ衝動的な行動 脱抑制型対人交流愛着障害の子どもは、暴力的な行動をとることがあります。 例えば友達や家族に対して暴力を振るったり、物を投げたりする等です。 他にも「落ち着きがなく、行動が大袈裟」「謝罪ができず、嘘をつく」なども特徴としてみられます。 匿名さん2024/10/07 11:53
017 大人の愛着障害の特徴 大人の愛着障害は幼少期に愛着関係が十分に形成されなかったことが原因で、大人になっても人との間に信頼や親密さを築くことが難しい状態のことを指します。 この状態では自己否定や孤独感、寂しさなどの感情が強く現れることがあります。 大人の愛着障害においての特徴を「対人関係」「情緒面」「アイデンティティの問題」に分けて解説します。 匿名さん2024/10/07 11:53
018 対人関係 大人の愛着障害について、対人関係における3つの特徴を以下にまとめました。 怒りを上手くコントロールできない 大人の愛着障害には、人間関係において適切な距離感を保つことが難しいという特徴があります。 「怒り」の感情をうまくコントロールできず、トラブルになりやすいといえるでしょう。 思考が極端 思考が極端で「100か0か」「白か黒か」になりやすいなど、物事に柔軟に対応することが難しいといえます。 過去に捉われてしまう 愛着障害がある人は自尊心が低いケースが多いため、自分の選択を信じられず、過去に捉われてしまう傾向があります。 進路や就職などに関する決断も後悔することが多く、人生の満足度が低くなりがちです。 匿名さん2024/10/07 11:54
019 情緒面 大人の愛着障害には、情緒面において以下のような特徴があります。 適切な距離感がわからない 人間関係の程よい距離感がわからないため、極端に人の顔色を伺うなどコミュニケーションに難しさを感じる場面があるようです。 過去のトラウマや傷があるため相手に心を開きにくく、自分から積極的に他人と交流することが苦手です。 不安定な関係性 パートナーや子ども等の親しい人と情緒的な関係を築くことを困難に感じる傾向があります。 一度は良好な関係が築けたとしても、些細なことで相手との関係が崩れてしまうこともあり得るでしょう。 自尊心が低い 自尊心が低い傾向があるため、親の期待に応えられないときに必要以上に自分を責めてしまいます。 自己肯定感が低く自信が持てないといった特徴もみられます。 匿名さん2024/10/07 11:54
020 アイデンティティの問題 愛着障害があると、アイデンティティの確立(自分は自分であると自覚すること)が上手くいかないことがあります。 以下に具体的な特徴を3つ、挙げてみました。 決断力がない 大人になると自分自身で考え、選択しなければならない場面が出てくるでしょう。 しかし、愛着障害があると自分自身で問題を解決できない場面が多く出てきます。 自己肯定感が低い 自己肯定感が低い傾向があるため、自分自身に対して否定的になりやすいといえます。 自分の選択に対する満足度が低いことも特徴のひとつです。 否定的になる 自分自身を信じることができないことから、自分を責めたり必要以上に落ちこんでしまう傾向があります。 匿名さん2024/10/07 11:55