巨人の高木勇人投手（２８）が１１日、秋季宮崎キャンプで２１０球を投げ込んだ。
　チームは韓国ハンファとの練習試合（ひむかスタジアム）だったが、登板予定のない高木勇はブルペン入り。カーブやチェンジアップ、フォークなど様々な球種を持つが、この日は直球とカットボールを同じフォーム、同じバランスで投げることを徹底的に練習した。
　３年目の今季は１６登板で１勝２敗、防御率２・６３。秋季キャンプでは連日ブルペンで球数を多く投げ込んでいて「少しでも（良い感覚を）つかめるようにしたいです」と来季の巻き返しへ向上心を口にした。

　秋季キャンプ第2クール4日目｡練習試合に登板予定のない投手陣がブルペン入りしました｡高木勇投手は､途中から豊田コーチに左打席に立ってもらい､スライダーの曲がりを確かめたりしながら投げ込みました｡最後の1球がなかなか納得いかず､｢ラスト行きます｣と何度も宣言しました｡最後は直球をズバッと決めて満足そうな表情(写真)を浮かべたのは､なんと210球目｡観客からたくさんの拍手を贈られていました｡

　秋季キャンプ第2クール5日目｡ウォーミングアップ後､ひむかスタジアムでは､バント処理などの投内連係の練習が行われました｡昨日ブルペンで210球を投げた高木勇投手(右)も､疲れはあるのでしょうが､おくびにも出さず､軽快な動きを見せていました｡

　秋季キャンプ第3クール初日｡高木勇投手(左端)ら､投手陣が続々ブルペン入り｡最大の6人が同時に投球練習し､ボールがミットをたたく音や｢さあ行こう｣などの声で､活気に満ちていました｡ブルペンが満員のため､順番待ちの投手が､投げ終わった投手がいないかドアからのぞいて確認する姿もありました｡

　宮崎秋季キャンプ中のサンマリンスタジアム。藤井打撃投手が高木勇を褒めちぎっていた。シート打撃中に中堅から右腕の投げていたカットボールを見ていて「あれ、スライダーかと思ったわ！　曲がりがえげつなかった」と絶賛。続けて「俺の中では伊藤智仁さん以来の衝撃だったよ」とスライダーが武器だった、かつてのヤクルトのエースを引き合いに、またまた絶賛。高木勇は照れ笑いだった。

　秋季練習からスリークオーター気味の新フォームを試している。この日のブルペンでは斎藤投手コーチの指導の下、１５７球。「自分の中でだいぶ『これだ』というのは見えてきている」（宮崎）

　巨人の宮崎秋季キャンプは17日､高木勇がブルペンに入った｡今季1勝に終わった3年目の右腕は縦に曲がるスライダーを磨こうと､改造中のフォームで157球を投げ込んだ｡
　元々スリークオーター気味だったが､この秋から肘を少し下げたフォームに修正した｡手首がひねりやすいといい､変化球のキレを増す狙いがある｡この日も､現役時代はサイドスローで鳴らした斎藤投手コーチに付きっきりで指導を受けた｡体の開き具合や腕の振り方､手首の使い方といった極意を教え込まれた｡
　まだ道半ばで､斎藤コーチは｢色々勉強している最中だな｣と話す｡｢体のバランスが崩れてしまうのが課題｣と高木勇｡1年目に9勝を挙げた潜在能力を新フォームで開花させようと試行錯誤を続けている｡

　秋季キャンプ最終クール4日目｡きょうは雨のため､木の花ドームとブルペンを往復した高橋監督｡ブルペン視察にも時間をかけました｡｢投げることは(コーチに)任せっきりになっていたからね｣｡フォーム改造に取り組んでいるという高木勇投手について聞かれ｢年々悪くなっているからね｡いつまでも同じように期待されると思ったら､大間違い｡同じことを繰り返すなら､使いづらくなる｣と､ちょっと､手厳しかったです｡

　巨人の高木勇人投手（２８）が１８日、秋の“投げ込み王”に当確ランプをともした。この日の１００球で、秋季キャンプ中のブルペン球数は投手陣トップの「１３５６球」となった。「球数は意識していないですけど、結果的に１番になれれば」と意欲を示した。
　ルーキー時代の１５年には２６試合に登板し９勝１０敗をマークしたが、翌年から５勝９敗、今季は１勝２敗と年々成績は降下。「何かを変えないといけない」と秋季練習中からフォーム改造に着手した。斎藤投手コーチの助言で、右肘を以前よりも少し下げたスリークオーター気味の新フォーム確立へ、１球、１球、魂を込めて腕を振っている。
　ブルペンを視察した由伸監督は「３年間、結果だけで言えば、年々、成績は悪くなっている。せっかく（１年目が）良くて期待されていたのが、いつまでも同じように期待されると思ったら大間違いだぞ、と。同じことを繰り返していたら、こちらも使いづらくなる」と“崖っぷち男”の尻をたたいて、成長を求めた。
　１９日の最終日もブルペン入り予定の高木勇は「試合での球数を少なくできるように制球力を磨きます」。指揮官の叱咤（しった）を力に、進化を目指す。