039 巨人打線に勢いを作ったのは坂本だ。4回無死一、二塁。出たサインはバントだったのではないか。坂本は構えたが、2球、ボール球を選んだ。これでベンチは強攻に切り替えたのだろう。 坂本はその後、2球続けてファウルした。前日までの拙攻は、こういう場面で各打者が1球で仕留められなかったからだ。坂本もそうだった。走者を進めるのか、自分で決めに行くのか迷ったのだろう。しかし、5球目のボールを見極め、フルカウントになったことで「自分が決める」と腹をくくった。そして、ミート中心の打撃に切り替え、結果が出た。 この一打が続く打者の気持ちを楽にさせた。アンダーソンの2点打は2球目、村田の3ランは初球だった。試合に流れを作るのは“時間”だ。つまり、ボールカウント。早いカウントから打つことで、2人はその流れを作った。 阪神との3ゲーム差は、決してあきらめる数字ではない。余計な力を抜き、打てる球を的確に捉えるコンパクトなバッティングができれば、打線はつながる。坂本がそれを証明した。 高木豊2015/08/29 12:05
040 心に火柱を立て、強く鋭く振り抜いた。坂本はインパクトの瞬間に全ての力を集約させた。「昨日の勝利を今日につなげるためにも、この場面は大事だと思っていました。そういった意味で初回に先制できて良かったです」 初回無死一、二塁から先制の中前適時打。初球はバントの構えを見せたがボールで2球目からヒッティングに切り替わり、ベンチの信頼に応えた。自身のバットで連敗を5で止めた前日28日の同カードから2戦連続V打。これで15度目の勝利打点。DeNAの梶谷に並び、両リーグトップタイの勝負強さの源は思い切りのいいフルスイングにある。 きっかけは16日の中日戦(ナゴヤD)だ。試合前のフリー打撃から上体が反り返るほど強振し、5回2死では左翼へ痛烈なライナーでの二塁打。それまでは、結果を求めて自然と打撃が小さくなっていたが「メッチャ、マン振りしました。炎のヒットでした」。忘れかけていた感覚だった。その日から2戦8打席連続出塁、そのうち6つは四球と状態は上向いた。 匿名さん2015/08/30 06:44
041 きっかけは16日の中日戦(ナゴヤD)だ。試合前のフリー打撃から上体が反り返るほど強振し、5回2死では左翼へ痛烈なライナーでの二塁打。それまでは、結果を求めて自然と打撃が小さくなっていたが「メッチャ、マン振りしました。炎のヒットでした」。忘れかけていた感覚だった。その日から2戦8打席連続出塁、そのうち6つは四球と状態は上向いた。 球をギリギリまで呼び込めるから、フルスイングできる。練習では右足一本で構え、左足一本でフォロースルーを取る動作を繰り返す。この練習を反復し、選球眼にも磨きがかかった。自身100試合出場となった20日の阪神戦(東京D)、プロ9年間でキャリアハイの56四球に到達。チャンスに強い理由について「不思議。全然、分からないです」と首をひねるが、時に投手がリリースした瞬間に「ボール」と口ずさみながら見逃せる目と“炎のスイング”があればそれもうなずける。 いかなる時でも、フォア・ザ・チームの精神がある。20日の9回に今季2度目のサヨナラ打。笑顔でピョンピョンと跳びはね、珍しく大喜びしているかと思いきや、真相は少しだけ違った。 匿名さん2015/08/30 06:46
042 「もちろんうれしいですけど、そこまで(気持ちは)上がってないです。パフォーマンスというか、やった方がチームが盛り上がるかなと思いました」 劇打を放った次の瞬間、チームのことに頭を切り替える真のキャプテンだ。 まさかの5連敗から2戦連続の完封リレーと投打がかみ合い、2連勝で3カードぶりの勝ち越し。首位の阪神に2ゲーム差と迫った。原監督は「現状で満足することなく(打ってもらいたい)ね」とさらなる活躍を期待。坂本を旗手に一気に虎のしっぽをつかむ。 匿名さん2015/08/30 06:48
043 ■■■■ ■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■ ■■ ■■ ■■ ■■■■■■■■■■ ■■ ■■ ■ ■■ ■ ■ ■ お前は長文を書くのが好きなんだな 匿名さん2015/08/30 10:46
044 巨人は昨年9月12、13日のDeNA戦(東京D)以来、今季初の2試合連続完封勝ち。中日戦では13年4月30日、5月1日(ナゴヤD)以来の2戦連続完封となったが、東京Dでの中日戦に2試合続けて完封は初めてだ。 坂本が28日の4回に続き、この日は初回に先制タイムリー。2試合連続で今季15度目の勝利打点をマークした。15度のV打は梶谷(D)と並んで両リーグ最多。昨年の14度を上回り、自身のシーズン最多回数にもなった。 今季の打率は・278の坂本だが、走者が得点圏にいた場面では・327。オールスター戦前の前半戦に・286だった得点圏打率が、後半戦・417にアップ。その中で前半戦から12打数5安打の・417と得点圏で結果を残していた中日戦は、さらに後半戦に入って(×…凡打、B…四球)安×B二×B安B安安安安。9―7で・778(3四球)の猛打。カード別では阪神戦と並び最も多い5度目のV打をたたき、チームの連勝に貢献した。 匿名さん2015/08/30 16:23
046 巨人・坂本勇人内野手(26)が31日、村田真一総合コーチ(51)から3つのノルマ達成を指令された。「1日1打点」「3割」「15発」を残り21試合の目標に設定。主将のバットこそが逆転Vへの最高の起爆剤とした。 混戦を抜け出すためのカギを握るのは誰か。村田コーチは断言した。「3、4、5番。中でもやっぱり勇人やな」。理由は明快だ。「今、立岡の出塁率が異常なほど高い。これを生かしたい」。8月26試合の出塁率が4割5分5厘に達した1番打者を、坂本がかえす攻撃が理想とした。 中日3連戦の1、2戦目は、ともに立岡が安打で出て、片岡がつなぎ、坂本が先制打―というパターンで白星をつかんだ。「今後どのチームも、いい投手を当ててくる。先制点をどう取るかがさらに大事になる」と村田コーチ。少ない好機で確実に1点。それが3番の仕事になる。 匿名さん2015/09/01 06:21
047 31日現在、坂本は打率2割8分、9本塁打。中日3連戦では13打数6安打と上昇の兆しはあるが、村田コーチはもうひと踏ん張りを求めた。「やはり打率は3割は欲しい。2割8分、10発ではただの“いいバッター”。あいつは“強打者”なんやからな」。この日、富山入りした主将は「チームが勝つために、もっともっとしっかりやっていきたい」と貪欲に話した。ノルマに近づくほど、V4への道が開ける。 匿名さん2015/09/01 06:21
048 1日のヤクルト戦(富山)が雨のため中止。坂本勇人内野手(26)は2日のヤクルト戦に向け、93年に同じ金沢での同カードでサヨナラ弾を放った、背番号6の先輩でOBの篠塚和典氏(58)のような活躍を誓った。 逆転Vを占う大一番に水を差された形となったが、坂本は淡々と前を向いた。「残念ですけど、しょうがない。切り替えて、また明日頑張ります」。この日、富山でのヤクルト戦は雨天中止。2日は戦いの舞台を石川・金沢に移し、ライアン小川を迎え撃つ。 “6伝説”の継承だ。石川でのヤクルト戦といえば、93年6月9日の首位攻防戦が劇的だった。相手先発は伊藤智仁(現ヤクルト投手コーチ)で0―0の9回にセ・リーグタイ記録となる16三振を奪われ、9回2死。この絶体絶命のピンチを救ったのが当時の背番号6、篠塚和典氏だった。初球の高め直球は、この試合唯一といっていい失投。これを逃さず、右翼席へサヨナラ弾をたたき込んだ。 匿名さん2015/09/02 20:48