000
【巨人】88 原辰徳(*´-`)
+本文表示
☆1958・7・22生
☆181a88`
☆右投右打
☆神奈川県出身
☆東海大相模高─東海大─巨人(80年1位)(*´-`)
960
甲子園の外野の守備は、非常に難しい。そういう点で中堅・丸、右翼・亀井に負担がちょっとかかっているな、と。岡本は本来の一塁に戻し、そして外野をしっかり固める事の方が、(大城の)あと1打席を待つよりは、という判断だね
961
―8回2死一、二塁。丸が好守で救った。
962
3―2というカウントになって少し外野を下げた。その中で前の打球を捕球したのはやっぱり、彼の守備範囲が非常に広いということ
963
―接戦を制した。
964
いや、もう接戦だらけですから。接戦というものを喜び勇んで、求めるようなチームにすることが大事だと思う
965
ゲームがこう着状態の時には、ベンチが動いて点を取らせる。巨人が8回に奪った1点は、まさにそれだ。ベンチの采配で勝ったゲームと言ってもよかった。
ビヤヌエバに代わる代走・増田大の起用も、小林のバントも作戦として当然。だが、当たり前でないのは、代打・中島の遊ゴロの際の増田大の本塁突入だ。打球が転がったら三塁走者がスタートする“ゴロゴー”ではない。打者が打ちにいった瞬間に、走者がスタートを切る“ギャンブルスタート”だったと思う。「ライナーが飛んで併殺になったら、ベンチが責任を取ればいい」。そう腹をくくった采配だ。
しゃにむに点を取りにいくときの原采配にはすごみさえ感じる。阪神・ガルシアの投球の前になすすべがないと見ると、1人でも走者が出たら足をからめて一気に勝負をかける。7回2死。大城が中前打で出ると、山本の初球に代走・立岡に盗塁をさせた。この思い切りのよさ。
966
実にはならなかったが、9回無死一塁では丸にエンドランのサインを出した。これまで丸には自由に打たせて持ち味を出させてきた原監督が「もう1点」を取るために、最悪でも走者を得点圏に進めようとしたのだ。接戦を勝ちに結びつける野球は、長丁場のペナントレースで必ず生きるはずだ。
967
1974年8月12日の東海大相模である。甲子園での土浦日大戦。1点ビハインドで迎えた9回も早々と2死を迎えていた。
その時の指揮官。こんなフレーズで土壇場のナインを奮い立たせた。「相手のベンチを見てみろ。もう勝ったつもりで帰り支度を始めているぞ」―。
それから起こったことはすでに歴史である。9番打者が安打で出塁。すかさず出されたサインにベンチの誰もが目を疑った。
右手で左の肩を触る。盗塁のサインだった。二塁へのヘッスラはセーフ。勝負手が同点打を生んだ。そして延長16回サヨナラ勝ち。
シビレる勝利を演出したのは原貢さんである。言うまでもないけど、我らが原監督のお父さん。
9回2死からの盗塁はもちろんすごい。ただ、もっと驚くのは、相手が荷物を片付け始めたことに気づいたことだ。崖っぷちに追い込まれても向こうのベンチをじーっと観察する胆力は普通じゃない。
あのタイミングなら視線の先は自軍ベンチの方だろう。「最後まで絶対に諦めるな」などと、言わずもがなのセリフでお茶を濁すのが精いっぱい。
968
先輩記者から聞いた話だけど、貢さんはこうも言っていたという。「俺は負けている試合の方が好きなんだよ。どうやってひっくり返してやろうかと考えていると楽しくて」―。
そんなわけで、またしても「切り札投入」がハマッた本日の試合。「グラウンドの鳶(とび)職人」こと増田大が、再びダイヤモンドを駆け抜けた。
前夜の三盗について原監督は「100%成功する自信? あの盗塁に限らず野球に100%なんてないですよ」と語っている。本日もクリーンアップに躊躇(ちゅうちょ)なく代走を出し、バントのサインを送った。
「100%」にとらわれず臨機応変に「最善策」を上書きする。そこにあるのは父譲りの「見る力」。だって親子そろってイケメンだけど、目だけは怖い。
969
ベンチを出て、自らマウンドに向かった。1点リードの9回2死。勝利まであと1人で原監督は、マシソンから田口への交代を決断した。左腕は高山を内野安打で出したが、続く代打・原口を空振り三振に斬り、雄たけびを上げた。
采配に“例外”はなく、責任は全てベンチが負う。9回の攻防にそんな“原野球”が凝縮されていた。マシソンは昨年8月に左膝を手術。6月19日に発症した右内転筋の肉離れも癒えたばかり。その中で今季初の3連投だった。宮本投手総合コーチが「スライダーが浮いていたので最後は田口行こう、と。マシソンに申し訳ない気持ちはあったけど」と明かすように、助っ人のプライドを傷つけたように映るかもしれない。だが、3連投になってもマシソンの力を必要とし、それを最小限にとどめた。それが真意であり、最善策を探り続けた結果だ。
攻めても9回無死一、二塁、4番・岡本が初球、バットを寝かせて一塁線側へ転がし、プロ初犠打を決めた。「勝ちに行く部分で最善策。不思議ではないです」と指揮官。岡本も「阿部さんとかすごい打者でもバントはしているので」ときっぱり。無得点に終わるも、チームプレーを求める場面に“聖域”はない。
※このスレッドのコメントはこれ以上投稿できません。