073
巨人・菅野智之投手(25)は4日、レギュラーシーズン最終戦のヤクルト戦(東京D)にベンチ入りしたが、2年連続となる最優秀防御率のタイトル獲得の可能性はなくなった。
試合前まで防御率1・91で広島・ジョンソンの1・85に次いでリーグ2位。最終戦で5回2/3以上を投げて無失点に抑えれば逆転してトップに立つところだった。だが、先発内海が5回無失点の好投。この時点で、9回で試合が終われば残り4イニング。7回終了時点でも登板がなく、仮に延長12回まで試合がもつれたとしても5回2/3以上投げることがなくなった。
前回登板、9月27日のヤクルト戦(東京D)はプロ初の中4日で5回2失点だった。この日の試合前はランニングやダッシュなどのメニューを消化したが、登板してジョンソンを逆転したとしても、広島は7日に中日との最終戦(マツダ)が残っていて、ジョンソンが再び逆転を狙って登板することが可能。首脳陣と話し合って総合的に判断し、タイトル獲得を断念するに至ったようだ。
074
もしも、翁(おきな)が光り輝く竹をスルーしたり、浦島太郎が玉手箱を開けなかったり、おじいさんがドンブラコと流れてきた桃を、ぼう然と見送っていたら…。
どうにもならないでしょう。物語が前に進まないだけだ。「あの時、もしも」という仮定は魅力的だけど、百害あって一利なし。もっと前向きに行かなきゃ。と、分かっちゃいるけど、やめられないんだ。これが。
ちょうど1週間前の試合。あそこで坂本が打っていたら。あそこでも坂本が打っていたら。そして、あそこでこそ坂本が打っていたら。ああ、後ろ向きの妄想が止まらない。
いや、坂本じゃないんだ。あの試合は菅野が石川に打たれたことが、全て。とかくV逸の原因として、超貧打線がやり玉に挙がる。それはそうなんだけど、ここは、あえてエースを俎上(そじょう)に載せたい。
後半戦に入っての勝負どころ。絶対に落とせない試合で、菅野は結果を出せなかった。今から振り返れば、全て「あそこで勝っておけば」という局面だった。
075
完封目前の9回、筒香に逆転弾を浴びた8月13日のDeNA戦。鬼門の神宮では、8月26日のヤクルト戦で、よりによって投手のライアン小川に押し出し四球を与えた。
そして、9月15日の広島戦。1点という最少失点ながら、ジョンソンに投げ負けた。この試合でも分かるように、今季は援護に恵まれない。
そう、投球内容は悪くないのだ。それは、1点台という防御率が裏付けている。しかし、1点台の防御率よりも、味方が10点を取ったら相手を9点に、1点しか挙げられなかったら0点に抑えるのが、エースのお仕事と言ったら酷すぎるか。
目の前にぶら下がっていたタイトルを潔く諦めて、次の戦いを見据えた決断。菅野が自分の物語を、前に進めたと信じたい。それにしても坂本があそこで打っていれば…。
076
ポストシーズンではマイコラスとともにフル回転が期待される。CS第1Sの相手が練習後、阪神に決定。今季は5登板で3勝1敗、防御率1・18と好相性。「どこが相手でもやることは変わらない。頑張ります」
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2戦目に先発が濃厚な巨人・菅野智之投手(25)は9日、相性を度外視して臨む考えを示した。今季、阪神戦は3勝1敗、防御率1.18。福留には15打数9安打、打率6割だが「短期決戦は相性は関係ない。(日替わりで)調子がいい打者が出てくるかもしれないので」と目の前の勝負に集中するつもり。11日は自身の26歳の誕生日。バースデー虎狩りで、チームを最終Sに導く。
先発投手の情報を漏らさないチーム方針のもと、この日も、短距離ダッシュなどマイコラスと同じメニューを消化。厳しい表情で大一番に備えた。昨年、同じ阪神とのCS最終Sは右肘痛のため欠場し、チームは4連敗を喫した。「昨年、迷惑をかけた分、責任を持って役割を全うしたい。負けたら終わり。気持ちも大事になってくる」。エースが、強い気持ちでマウンドに上がる。
078
エースで一気に最終S突破を決める。第2戦に先発する菅野は、短距離ダッシュと強めのキャッチボールで調整した。予告先発ではなく、チームも先発投手に関する情報を隠す方針のため、試合前は登板日についての言及を避けたが、表情には気合がみなぎっていた。11日は自身の26歳の誕生日。バースデー勝利で、阪神に引導を渡す。
6日からの東京Dでの練習では、先発投手が分からないよう、初戦のマイコラスと連日、同じメニューを消化してきた。その間には、「万全ですし、いい状態で臨めると思います。やることをやれば結果はついてくると思っています。昨年(CS4連敗)の悔しい思いはチーム全体である」と決意を口にしていた。右肘痛のためポストシーズンを欠場した昨年の悔しさも胸に、大一番に臨む。
079
巨人の先発予想は、11日が26歳の誕生日となる菅野。今季の阪神戦では3勝1敗、防御率1.18だった。右腕が猛虎打線の中で最も安打を打たれたのは福留。今季の対戦から危険な球種を分析してみた。(データ提供=スタッツジャパン)
【今季の菅野VS阪神主な打者】
鳥谷 打率.133(15打数2安打)
ゴメス 打率.214(14打数3安打)
福留 打率.600(15打数9安打)
菅野の直球は、福留に狙われていた。配球データ(全ての球でなく、安打、ゴロなどの打撃記録が発生したもののみ)を見ると、直球がラストボールの7打数のうち6安打されていた。そのうち1本は本塁打だ。1打席あたりの平均球数は5.0とじっくり見極めてくる。
一方、鳥谷には同じ15打数でも2安打しかされていない。真ん中に入った甘い直球やスライダーを打たれたのみ。ゴメスにはやや低めの直球、カーブ、スライダーをそれぞれ1安打ずつされた。
080
10日の阪神戦では、3番・鳥谷、4番・ゴメス、5番・福留のクリーンアップで計12打数2安打に抑えられた。これらのデータを踏まえた上で、お互いの弱点を突く攻防が行われる。ヤクルトへの挑戦権をかけた一戦で、菅野が阪神打線がどう打ち取るかに注目すると、より深い野球の楽しみ方ができる。
081
巨人・菅野智之投手(26)が11日、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第2戦の阪神戦(東京D)に先発も、今季最短タイの4回6安打4失点で降板。26歳の誕生日を白星で飾ることはできなかった。
初回、2死二塁からゴメスに左中間へ先制2ランを被弾すると、続くマートンにも初球を左翼席へ運ばれた。
2、3回と無失点で立ち直ったかに思えたが、4回。江越、藤井に連打を浴びて無死一、二塁とされ、メッセンジャーの投前犠打を自ら三塁に悪送球(記録は犠打野選、走者の進塁が菅野の失策)。後続は抑えるも4点目を失い、5回からマウンドを譲った。登板後は「何もありません」と話した。
082
勝てば最終S進出の大一番で食らった、屈辱のKO。試合後の菅野は、期待を裏切ったことへの反省を口にした。「チームが昨日、勝っていい流れでバトンを渡してくれただけに、悔しいですし、情けない。4点目の取られ方なんかも恥ずかしい。まだまだ甘いなと思います」。ふがいない投球をした自分を責めた。
エースらしからぬ姿だった。初回、先頭鳥谷に四球。2死二塁から、ゴメスに真ん中スライダーを左翼席へ運ばれた。続くマートンには初球、逆球の内角直球を痛打され、左越えソロ。いきなり3失点は重すぎた。2回の打席では、バント失敗で痛恨の併殺打。4回の守備では、バント処理で三塁へ悪送球して4点目を献上した。今季最短タイの4回降板。「結果が全てです」と言い訳しなかった。
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