029 仲間を思う気持ちがヤクルト・バレンティンを突き動かした。5回、畠山が左肩上部に死球を受け、両軍がベンチを飛び出すと最後方から突っ込んだ。「チームメートを守ろうという気持ちで、割って入ろうとしたら結果として向こうが転んだ。暴力を振るおうとしたわけではない」。飛び込んだ先で阪神矢野コーチが倒れ、反撃の膝蹴りを食らうなど乱闘へ発展。直後に自身と同コーチの2人に退場処分を科せられた。 黙っていられなかった。阪神藤浪が内角への荒れ球を連発。1回には山田、バレンティンと2者続けて顔面付近の球を投げられ、打席で倒れ込むようにしてよけた。昨年4月には谷内が藤浪の死球で左手首を骨折しており、「今日は全体的にも4、5球危ない球が来た。乱闘したいわけでなく、畠山がぶつけられて2人目、3人目と犠牲者を出したくない。チームメートを守ろうとした」と話した。 退場前の3回には推定飛距離140メートル超、京セラドーム大阪の5階席へ特大の今季1号を放ち勝利に貢献。「勝つ試合でホームランを打つのはうれしい」と振り返った。仲間のため、チームのため、大暴れの1日だった。 匿名さん2017/04/05 08:29