258 あれか?お前に殺害を教唆したのは女じゃないのか?」(安羅木)『違います!それは違う。殺害を決意し、計画を練り、実行したのは私です。芙美江さんはなにもしていません!』『佐山治が週2、3回も来店するようになって、.......・・・・・』(大崎)「ん?どうした安羅木?おい!いまさら黙秘しようっていうのか!お前は!」(安羅木)『いえ違います。』 安羅木は、この時、あることを偶然に思い出したのである。しかし、大崎にそれを敢えて伝えなかったのだ。 匿名さん2012/10/20 15:31
259 (安羅木)『佐山治の殺害を決意したのは、2009年の9月頃です。佐山を接客して感じたのは、彼は結構用心深い男だなということでした。なので、まずは佐山に私への疑念を払拭してもらうこと。そして、彼の自宅を突き止めること。この2つを目標にしたんです。』・・・2009年9月のある日・・・(安羅木)『これはこれは佐山様。本日もご来店頂き誠に有難うございました。』(佐山治)「ええんやて!土下座してワシに礼いうほどのことじゃあらへんやろ!ほな、ワイだけ個室の上がり部屋かいな?初めて入ったわこの部屋。豪華やなあ!」 匿名さん2012/10/20 15:32
260 (安羅木)『大変申し訳ございません。申し遅れました。ここはVIP客専用の待合室(兼)上がり部屋なのです。当店は、有名芸能人や歌手、さらに大物政治家といったVIP客様にも御利用頂いています。他客様と顔をあわせることがないよう、こちらにご案内させて頂いております。』(佐山治)「オホホ!(笑)んじゃワイはVIP客の1人やと?そりゃ嬉しいわ!ほんまオマエは気が利く男やな!礼をいうで!」(安羅木)『とんでもございません。恐縮です。今後は佐山様をこちらにご案内させて頂きます。いつもご贔屓頂き本当に感謝致します。』 匿名さん2012/10/20 15:32
261 ・・・そして、2009年の暮れ。・・・(佐山治)「んにゃんにゃ」(安羅木)『どうしましたか?佐山様』(佐山治)「オマエと話しとると酒が美味いんや。すっかり酔うてしもうたわい(笑)。んじゃそろそろ帰るかいな。」(安羅木)『それはいけません佐山様。年末ですからね、飲酒運転の取り締まりをあちこちでやってるでしょう。』(佐山治)「なんやて?んじゃどうしたらええんや?」(安羅木)『私めが代わりにお車を運転し、佐山様の御自宅まで送らせて頂きます。』(佐山治)「ほんまに?ええんか?」 匿名さん2012/10/20 15:33
262 (安羅木)『ええ。いつも御利用頂いている超太客の佐山様へのささやかなお礼です。』(佐山治)「オホホ!(笑)ほんまオマエはええやっちゃな!ますます気に入ったわい!」・・・安羅木は、佐山のBMWのハンドルを握り、渋谷へと向かう。バックミラーで時折り佐山を見つめる安羅木。佐山治は、すっかり安羅木を信用し、大いびきをかいて寝こんでいる。よし。これで奴の自宅を突き止められる。あとは、殺害計画を煮つめて実行するだけだ。・・・・・・(続きは次回) 匿名さん2012/10/20 15:33
263 【小説】「愛の蹉跌」=第27回= そして年明けの2010年2月のこと。(安羅木)『ああこんばんは。佐山様。御来店有難うございます。先ほどの御案内時、私は休憩に出ておりまして。御挨拶が遅くなり大変申し訳ございません。』(佐山治)「オオ!安羅木くん!会いたかったぞ!最近な、ワイは弥生(岡野芙美江のエンペラーでの源氏名)よりオマエさんと会うのが楽しみで遊びにきとんねん!」(安羅木)『それはそれは(笑)有難うございます。恐縮です。お飲み物は何を?』 匿名さん2012/10/20 18:17
264 (佐山治)「せやな!じゃウィスキーくれや!」(安羅木)『かしこまりました。』・・・(安羅木)『ところで佐山様。次回の御来店時は特別に時間無制限でお遊び頂いて結構ですよ。』(佐山治)「は?なんやて?どーいう意味や?」(安羅木)『佐山様には本当にいつも御世話になっております。社長の黒澤から、先般、私に指示がありましてね(嘘)。通常の120分コースだと物足りないだろう。是非とも佐山様にはお好きな時間だけ弥生とお遊びになってもらってはどうかと。延長料金無で。特別にです。佐山様だけ特・別・に・です。』 匿名さん2012/10/20 18:18
265 (佐山治)「ほっ!んじゃ3時間4時間...ずっと弥生と過ごせると?そういうことかいや?」(安羅木)『そうです。』(佐山治)「うひょひょ!そりゃええわ!スペシャルサービスちゅうわけやな!」(安羅木)『さようでございます。但し、他の指名客様との兼ね合いがありますので、次回は夜22時の御案内とさせてください。それから何時間でも店内に残って頂いて結構ですよ。』(佐山治)「なんなら、夜10時からずっと貸切にしたいもんや。弥生とどっか出かけるちゅうのはどうや?」 匿名さん2012/10/20 18:18
266 (安羅木)『佐山様。あいにく弥生は最近ですね外出はNGになりまして(嘘)。店内接客のみとさせていただいております。』(佐山治)「えっ!そっかそりゃ残念やな。」(安羅木)『こうしてはいかがでしょう?夜10時からお遊び頂くと。その後、ここで寿司の出前でも食べながら、佐山様、私、そして弥生の3人でゆっくり語りあうとか。』(佐山治)「それやっ!それおもろい!よっしゃ!それでいこっ!」 へへ(笑)馬鹿な奴だ。安羅木は、内心ほくそ笑む。 匿名さん2012/10/20 18:19
267 (安羅木)『かしこまりました。それでは、次回の予約を早速お取り致しますね。またの御来店、心よりお待ち申し上げます。』・・・数日後、佐山治は22時少し前に吉原エンペラーに来店し、いつも通り芙美江を指名した。そして、これまたいつも通り、VIP客用の待合室(兼)上がり部屋に入った。日付変わり午前0時10分頃のことである。そして、佐山治は、焼酎を飲みながら安羅木を待っていた。ところがである。なかなか来ない。どうしたんだろう。0時40分過ぎになってようやく安羅木がVIP室に入る。 匿名さん2012/10/20 18:19