098 (安羅木)『お前は、今ここで死ぬんだよ!』 と、次の瞬間、安羅木は、美幸の髪をわし掴みにし、彼が座る運転席に引っ張り倒した。「キャーっ!」 そして、安羅木は、上着の右ポケットから、針金を取り出し、美幸の首に巻きつけたのだ。そして、力を振り絞り針金で美幸の首を絞める。身長150センチほど、小柄で細身の美幸は、抵抗むなしく安羅木の膝の上で窒息寸前であった。白目に変わる美幸。舌を噛んだのか、美幸の口から血が溢れでてきた。 匿名さん2012/08/27 23:11
099 『貴様に恐喝され続けてたまるか!この馬鹿女!地獄に行け!クソ女!』安羅木は、最後の力を振り絞り針金をギュッと絞める。それから間もなく美幸は絶命した。・・・・・安羅木は、すぐさまクルマのエンジンをかける。そして、言問通りを浅草方面に進み、国道4号線を右折した。そう、首都高速にのるためだ。美幸の遺体遺棄場はすでに決めてある。美幸が所持していたバッグは後部座席に移した。後で必要だからだ。ラジオをつけると、エレファントカシマシの《今宵の月のように》が流れる。 匿名さん2012/08/27 23:11
100 97年に大ヒットした曲だ。安羅木の目は血走り、今や殺人鬼そのものの形相であった。・・・・・(そしてその翌日)・・・・・「はい、捜査本部。」 秩父東警察署の刑事、高原雅浩が電話をとる。『ああ〜デカ長さんいるけ?』(高原)「私ですが?何か?」『情報提供してやるよ。秩父マンホールの白骨死体の件だ。』(高原)「匿名ですか?」(情報提供者)『あったりめえだろ!アホか?おめえは。』 情報提供者の口のきき方から、やはり、仏さんは普通の人間じゃない。 匿名さん2012/08/27 23:12
101 高原はすぐに察知した。(高原)「これは大変申し訳ありません。御協力感謝します。話して頂けますか?」 高原の部下達が一斉に高原を取り囲み固唾を呑んで見守っている。うち、1人の刑事は、すでに情報提供者の通話元の逆探知手配を終えている。公衆電話なのは間違いない。(情報提供者)『ただで教えてやるんだからな!感謝しろよオメぇ。仏さんの名前は佐山治。さ・や・ま・お・さ・む・。だ。渋谷で風俗店‘東京BIG’ちゅう本番デリヘルを経営してる。』 匿名さん2012/08/27 23:12
102 高原はペンを走らせメモを取る。『それにだ、仏さんは、ヤミ金もやってたんだ。借り手は、その日ぐらしの風俗従業員や、風俗嬢だな。ヤミ金の元締めは山菱組。あとはテメえで調べるんだな。そんじゃ。』 〜ガチャン〜。「前(前科前歴)を調べるんだ。早く!」 高原は、部下に即座に指示を出した。それから間もなく佐山治の前科記録データが高原のパソコン画面上に表示される。彼の顔写真を見て、してやったり。頭蓋骨に粘土復元した彼の似顔絵とピタリと一致する。 匿名さん2012/08/27 23:12
103 / ̄ ̄ ̄ ̄\ ( 人___ ) |ミ/ ー◎-◎-) (6 :(_ _):) ノ|/∴ノ 3 :ノ、 / \____.ノヽ 間違いない。マンホール白骨死体は、佐山治である。そして、情報提供者は、東京港区西麻布の公衆電話を使用したことが判明した。〜秩父大野原、マンホール白骨死体の身元が判明!〜その日の夕方のニュースでマスコミ各社は報道した。 匿名さん2012/08/27 23:13
104 情報提供が寄せられなかった理由。それは、被害者・佐山治がヤミ金業者だったから。これが大きいであろう。彼から金を借りて返済に苦しんでいた債務者達、いや、それだけでなく、元締めのヤミ金主も佐山治の身元が判明しないほうが好都合だったのだ。・・・・・・・(続きは次回) 匿名さん2012/08/27 23:13