000
白鳩の部屋(白・ω・鳩)-9
+本文表示
118
119
このように、研究が進むにつれ、古典的な仮説はどれも現実的でないことがわかってきた。それでは、月はどのように誕生したのだろうか。全ての問題を解決するために考え出された仮説、それが「巨大衝突説」である。
120
衝突から月へ
巨大衝突説は、アポロ計画終了後、アメリカの研究者により提唱された。地球への巨大な天体の衝突を仮定した説だ。巨大衝突説では、月の形成を次のように説明する(図4)
120
>>112
戻った方がいいのかなぁ?
白鳩さん、ごめんなさい。
俺がいけませんでした。
122
@地球の質量の約十分の一(火星程度)の天体が、地球に衝突する。
A地球の周りに、気化した、または溶けた状態の岩石成分が飛び散る。
B冷えて粒子となった岩石成分が、地球の周りに円盤状に広がる。
C岩石の粒子が衝突と合体を繰り返すことで、月が形成される。
123
124
>>111
嵐してるひとが無神経なんだよ( ・◇・)嵐には怒らないのかよ?変なの( ・◇・)
124
だが、そもそも、このように巨大な天体が地球に衝突することはありえるのだろうか。現在支持されている標準的な理論では、地球は、微惑星とよばれる直径数キロメートルの天体が衝突と合体を繰り返すことで誕生したと考えられている。最近の研究により、微惑星どうしの合体により、まず原始惑星とよばれる火星ぐらいの大きさの天体が形成されることがわかった。さらに、原始惑星どうしが衝突、合体して最終的に地球が形成される。つまり、地球が形成される最終段階においては、巨大衝突は自然に起きるものと考えられているのだ。
126
巨大衝突説は、ほぼ完成した地球に、地球質量の約十分の一、直径でいえば約二分の一の巨大な原始惑星が衝突することを想定している。このとき、ぶつかってくる原始惑星の内部も、鉄の核を岩石が包む二層構造になっていると考えられる。微惑星の衝突による熱で原始惑星が溶けると、重い鉄は沈み、軽い岩石成分が浮き上がるため、結果として天体の中心に鉄が集まるのだ。このように二層に分かれた原始惑星が、地球をえぐるような角度で斜めにぶつかってきたとすればどうだろう。重い核はそのままの勢いで地球に合体し、外側の岩石の層だけが衝撃でまき散らされるはずだ。この岩石成分が月の材料となる。このため、そこから形成される月の鉄は少なくなりうる。また、大きな天体の衝突によって、多量の材料がまき散らされれば、そこから大きな月を作ることもできるだろう。
127
このように巨大衝突説は、月の重要な特徴を説明できるように組み立てられている。
月を作る実験
確かに巨大衝突説は有力である。しかし、近年までは希望的な仮説にすぎなかった。
※このスレッドのコメントはこれ以上投稿できません。