てんかんで突然死が起きることも
てんかんの患者さんに「予期せぬ突然死(Sudden Unexpected Death in Epilepsy;SUDEP)」があることが知られています。突然死は、もちろん一般の方にも起こりますが、てんかんの患者さんの場合、突然死が、★てんかんがない若年成人の40倍多く、また、てんかんの患者さんの死因の2%から18%を占めるとされています。SUDEPの危険因子は、「発作の回数」が最も強く関連していて、次いで「若年での発症」と「罹病期間(りびょうきかん;てんかんの場合は寛解せず症状が続いている期間になります)が長いこと」になっています。したがって、発作がコントロールできない難治てんかんでSUDEPは多くなります。治療が長引く慢性てんかんや難治てんかんでは、死亡率も一般に比べ2倍以上になるというスコットランドのデータもあり、★寿命も短くなっている可能性が高いと考えられます。