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落選「ボイパのおっくん」が胸中を語る　参院選東京で「実質的な共倒れ」
2025年8月28日

7月の参院選で議席を拡大できず、「事実上の敗北」との総括を8月26日に取りまとめた立憲民主党 。現職2人を擁立しながら改選議席の6位以内には2人とも入れず、総括では「実質的な共倒れ」と評価された東京選挙区の闘いについて、「ボイパのおっくん」こと奥村政佳さん（47）に振り返ってもらった。

立憲民主党は7月20日投開票の参院選で改選22議席から横ばいの結果に終わった。東京選挙区（改選数6、欠員補充1）では塩村文夏氏が7位でかろうじて再選し、奥村政佳氏は9位で落選した。

──奥村さんは東京選挙区で9位という結果だった。選挙戦を振り返ってどう感じているか。

追い風は一貫して感じなかった。東京選挙区には32人が立候補し、当選ラインが7枠という中で、自分は8位、9位にいるという認識をずっと持っていた。
最終盤には街頭演説に集まる人が増えてきたので、「ひょっとしたら当選できるのでは」という思いはあった。
街頭では、物価高対策、保育を含む子ども政策、自民党の裏金問題の三つを中心に訴えた。

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中盤からは、保育士として、自分の専門である保育の問題を多く話すようになった。やっぱり、自分がやりたいことを訴えた方が熱が入るから。保育の質の問題や保育現場での「スキマバイト」の問題について取り上げた。選挙のボランティアに保育士の方が参加してくれるようになり、手応えも感じた。
ただ、立憲民主党の支持者は高齢層が多く、その方々に訴えが届いたのかどうか。戦略面のチグハグさはあったかもしれない。
結果を見ても、無党派層の票は結構取れていたが、立憲民主支持層は固めきれなかった。

──「事実上の敗北」とした党の総括を、落選した候補者としてどう受け止めているか。

敗北というより惨敗と言った方がいい。国民民主党などと比べて、現役世代への訴求力が圧倒的に弱かった。
今の立憲民主党には勢いやワクワク感がない。